セルベッサ、序盤に失点 最後までリズムつかめず
写真:試合序盤に先制点を許したセルベッサ。
「もったいなかった」。4度目の出場で初の準決勝進出を果たし、関東昇格まであと一歩のところまでこぎつけながら届かなかった想いをセルベッサ・石割監督はその一言に凝縮した。
開始11分、最初に敵に与えたFKのチャンス、ゴール前に放り込まれたこぼれ球を拾えずに蹴り込まれて痛恨の失点。「最初のセットプレー、早い時間に集中力を欠くと命取りになってしまうのに・・」と監督。主将のCB金澤も「こぼれ球の出足で止まっていた。勝負どころで集中力を欠いた結果」と最初の失点を激しく悔いた。
その後はFW中島の独力でゴールに迫るなどいい場面もあったが、途中、GK岸浪がミスプレーでハンドしてイエローカードを提示されたり、右SB黒木が脳震盪で交代を余儀なくされるアクシデントもあったりと前半は波に乗り切れなかった。
反撃に出るはずの後半も開始わずか7分に、相手の右からのクロスと思えるボールがそのままゴール左すみに吸い込まれ、勝利の女神に見放されたような重たい2失点目。すぐにMF中田と我妻を同時にピッチに入れて、強引に流れをつかみに行ったが、終盤にCKからFW中島が1点を返すにとどまり、無念のタイムアップ。4度目の挑戦も叶わず、来季の東京1部残留が決定となった。
それでも過去最高のベスト4、関東リーグ昇格まであと一歩のところまで迫ったことで見えた景色もある。監督は「また本気でこのレベルを目指してやっていかなくてはいけない」。主将の金澤も「足りないものがあったのは事実。でも、手の届かないところでもないと思った。また来年取り組んでいきたい」と最後はリベンジを誓っていた。
【得点シーン】
関東社会人サッカー大会 準決勝
- CERVEZA 1-2 VONDS市原ヴェル
【得点者】
11分 庄司 圭佑(VONDS)
52分 斎藤 昂太(VONDS)
85分 中島 秀隆 (CERVEZA)
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