東京海上始動 今年初の練習試合
写真:今年初の練習試合を行った東京海上。写真は2年目のMF藤沢。
緊急事態宣言の影響もあってサッカー部の活動を見送っていた東京海上は13日から始動し、14日にアストラと練習試合を行い、3本合計3-4で敗れた。
「収穫と課題が顕著に出た」
「良いところも悪いところも顕著に出た。でも、今日はそれらをグラウンドの上で確かめることが目的だった」と、就任5年目となる村上監督はこの日の練習試合の位置づけを明かした。
良かった点は「ボール支配率が高く、新たな攻撃のバリエーションが見られたこと」(監督)。特に1本目は早大や慶應大からの折り紙付きの新戦力を先発させるなど、現時点のベストメンバーで臨み、全体をコンパクトに保ちながら細かくパスをつないで攻めた。両サイドからの厚みのある攻撃や崩しはおそらく狙い通りで、加えて個々の状態の見極め、配置換え、新システムを試せたのは収穫だったはず。
一方で悪かった点については「サイドから崩しても決められない。ゴールを決める精度を高めないといけない。相手に少ないチャンスを決められてしまう」などを並べた。きれいに崩しても点が取れず、逆に一瞬のスキを突かれて失点するのはこのチームの悪癖でもある。昨年は勝ち点1に泣き、得失点差に泣き、最後に2ndステージへの進出を逃した。実際にこの日も3本すべて結果にこだわらせたそうだが、1-1、0-1、2-2とひとつも勝ち切れなかった。
また、付け加えるなら、ショートパスやコンパクトな形にこだわるあまり、従来の攻守の切り替えや運動量で相手を上回るような加速力が低減していたこと。窮屈なサッカーをしているうちにスペースを長駆するようなアタッカーの持ち味が削がれ、逆にロングキックを使って相手の陣形を引き伸ばすアストラに一発で押し込まれるシーンも少なくなかった。
とはいえ、今年に入ってまだ1試合目。「今日の反省を今後に生かさなくてはいけない」と村上監督は言い、加えて「どんな内容であれ、なんだかんだで勝ち点3を積み上げられるチームが最後に上に立つ。そのためにはこういった練習試合から勝ち切ることを体に染み付かせていかなくてはいけない」と話した。
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