東京プラスは昇格チームにドロー 逆転できず
写真:開幕戦を引き分け、冴えない表情でピッチを去る東京プラス。
【東京1部】東京プラス 1-1 Intel Biloba
後半に新井がPK失敗
昨季3位で関東大会にも出場した東京プラスは、1部初昇格を果たしたIntel Bilobaと1-1のドロー。今季は大卒の新人に加えて、関東1部の東京ユナイテッドからMF山田が加わるなど、戦力はこれまでになく充実。にも関わらず・・・。
開幕戦、強風、相手は挑戦者、諸々難しい要素はあったにせよ、このチームには勝ち切るための何かが欠けていたのもまた事実。福田監督は「試合前に言ったが、俺にスキがあるくらいだから選手にないわけがない。思っていた以上の気迫、インテンシティを持って向かってきた相手にやっぱり面食らった」。
風上の前半はボールが強風で煽られる中でも中盤の山田らがしっかりとボールを動かし、FW窪田を起点に2列目から小田、平尾のドリブル突破でそれなりにチャンスは作った。だが、一方でこの日は平尾の加速のスイッチを信じて、周囲も連動して前掛かりになりながら、途中で相手の網に引っかかり、途端に逆襲を食らう行ったり来たりの場面も少なくなかった。
スコアレスのまま迎えた後半、「風上のうちに点がとれなかったし、難しくなると思ったらやっぱり一発くらった」(福田監督)と、開始7分にFKから失点。追い込まれたところから65分には窪田の気迫のヘッドで1-1の同点に追いつき、77分には相手のエリア内のハンドでPKを授かり、労せず逆転のチャンスも到来。しかし、新井のシュートは完全にGKに読まれて失敗に終わると、以降は風下の中でも主導権は握りながら得点は奪えずにタイムアップ。
勝ち点2を逃したようにも捉えられるが、福田監督からすると「うちはこんなもの。風上で点が取れなかったし、PKも与えてもらいながら決められなくて本来は負けゲーム。新人や若い選手たちは『そんな簡単なリーグじゃない』ってことがわかったと思う」とさっぱりしていた。
東京都社会人サッカーリーグ1部