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写真:試合終了の笛を聞きピッチに倒れ込む東京23のイレブン。

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東京23、2点リードも3失点逆転負け 監督「どこかで弱気に」

写真:試合終了の笛を聞きピッチに倒れ込む東京23のイレブン。

Match Report後藤 勝

<東京23FC 2-3 国士舘大学>

 前半キックオフからのわずか8分間で2得点を挙げ、東京23が序盤から勝利へ大きく歩を進めた。開始4分、右サイドでトライアングルをつくって回しながらウラに出たボールを9番のFW清水がはたきこむように蹴り、この浮き球を枠内に入れて先制。4分後の前半8分には似たようなかたちで右寄りのエリアを支配しつつFW飯島が強く蹴ったシュート性のボールが国士舘大のDF望月に当たってゴールイン。公式記録ではオウンゴールとなるこの得点で東京23が2-0にリードを拡げた。

 しかし時間はまだ82分も残っている。「チームとしてもそこまで焦ってはいなかった」と10番FW棚橋が言うように、国士舘大は自分たちの地力を信じて攻撃をつづけた。前半26分にはボックス内に入ってきた浮き球をFW古川がシュート。これは東京23の守備陣に寄せられて枠外となったが、やはり相手陣内でボールを動かしていると何かが起こる。前半41分、右CKからの流れでDF森田が倒されてPKを獲得すると、これを棚橋が決め、国士舘大が1点差に迫った。

 一方、前半途中から受け身に回った東京23だが、決して気持ちの面では守りに入ってはいなかった。ハーフタイムには「後半2-2になったら3-2にする、3-1になっても逃げ切るのではなく4点目を獲りに行こうと監督に言われていた」と東京23のGK大石はいい、攻めの姿勢を貫くよう話し合い、意思を確かめていた。オーバーラップが強力で大柄なサイドバックである国士舘大の望月にマッチするよう、左のサイドハーフに身長183cmのFW加藤を投入するなど、相手に競り負けまいとする策は講じていた。

 だが次第にサイドの優位性を活かし、国士舘大が圧力を高めると、東京23は防戦一方となった。そしてその終盤の時間帯に国士舘大が2点を決め、試合をひっくり返した。「力負けだと思います。自分たちの運動量が落ちたところで相手に押し込まれて、交代で入ってきた選手のクオリティにも差があった」とGK大石。

 国士舘大の2点目は後半28分、MF弓場がボックス内で思い切りよく左足を振るとこれが左サイドネットの内側に突き刺さるゴラッソ。あまりに見事な一撃は、国士舘大を高揚させ、東京23にダメージを与えるに十分だった。

 「どこかで弱気になっていたんでしょうね。それは監督のぼくの采配も含めてチームのマインドが出た」と東京23・小松監督。途中、DF柴田が足を痛めて交代の準備をしている時間帯に、国士舘大の3点目が決まった。交代までの時間を稼いでもよかったが、チャンスと見て前へ出たところでボールを奪われたことが響いた。MF布施谷のパスを棚橋が落ち着いて決めると、国士舘大は最後はコーナーでボールを保持、時間を費やして逃げ切った。

 東京23からすれば気持ちの面では前へ向かう姿勢を貫いていたものの、最後はそれを逆手に取られてカウンターで失点。監督がいう、どこか弱気だったというわずかな心の乱れが防御にもスキを与えてしまったか。

国士舘大・細田監督「ほっとしています」

 物静か、かつ柔和なていで会見場に姿をあらわした国士舘大の細田監督。勝ち誇る様子はなく、小さめの声で総括した。「まず追いつこう、追いつけたら(逆転まで)行けると思っていましたけど、どうしても最初に2点を獲られているので慌てるところがあって。後半追いつけばいいと、その通りになって、ほっとしています」。

 孝行息子はFW棚橋。3点中2点を決めたこの男の話になると、監督の表情が一段とほころび、声が大きくなった。「あれはいつもおいしいところ上手なんだよね。そういうのがストライカーなんでしょうけれども」。その棚橋は決勝点のシーン、東京23DFに左右から挟まれていることを察し、剥がす動作を入れず素早くシュートを撃ったことを吐露。冷静な点獲り屋が老将の想いに応えた。

(後藤勝)

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