立正大が初の天皇杯へ 国士舘大を破る 東京トーナメント
写真:初の天皇杯出場を決めて喜ぶ立正大のイレブン。
天皇杯東京都代表を決める「第27回東京都サッカートーナメント」は8日、立正大学(関東2部)-国士舘大学(関東1部)の大学生同士による決勝を北区・味の素フィールド西が丘で開催。立正大学が61分にCKから途中出場のFW多田圭佑がヘディングゴールを決めて1ー0で勝利。東京トーナメント初優勝、初の天皇杯出場を決めた。
立正大学は天皇杯1回戦で神奈川県代表の桐蔭横浜大学と対戦する。敗れた国士舘大学は攻撃がうまく噛み合わず、16回目の天皇杯出場を逃した。
途中出場の多田が決勝点 最後は10人も逃げ切り
交代カードを全て使い切ったあとに負傷者が出て、最後は10人での戦いを強いられた立正大だったが、1点のリードを守り切って逃げ切り勝ち。杉田監督は「勝ちたい、優勝したい気持ちを出してくれた」と選手をたたえた。
序盤は監督が予想していたとは言いながらも、ダイナミックな展開を次々に繰り出す国士舘大の揺さぶりに押し込まれ、22分過ぎには国士舘大のFW古川にネットを揺らされたが、直前のプレーがハンドの判定となりノーゴール。肝を冷やした。
この辺りから徐々に落ち着きを見せる立正大は、相手ブロックの隙間、ゾーンの切れ目に中盤、前線の選手たちがよく顔を出し、ポストプレーから一気に攻撃を加速。格上となる相手ゴールに積極的に迫った。
0ー0で後半を迎えると58分、監督は「最後は多田で」と準決勝で途中出場ながら決勝点を挙げた多田を投入。その多田が61分、左からのCKを逆サイドで安倉が頭で戻したボールをヘディングでうまくゴールに落とし込み、見事に期待に応えた。「夢中で頭を出したらGKを超えてうまく入ってくれた。当たり損ないだったが入って嬉しかった」と多田。
この1点を守り切った立正大はサッカー部創設以来、初の天皇杯出場が決定。監督は天皇杯に向けて「これまで積み上げてきたものをぶつけたい」と意気込み、さらに1回戦に勝てば次の試合ではJ1のコンサドーレ札幌と戦うことになり、「うちのOBが2人いるので、そういう舞台で彼らと戦えたら嬉しい」と話した。
東京都サッカートーナメント 決勝
- 立正大学 1-0 国士舘大学
【得点者】
61分 多田圭佑(立正)