セルベッサ、後半失速も大木のゴールで6勝目
写真:ドリブルで攻め込むセルベッサのFW大木。
【東京1部-A】明治学院 0-1 CERVEZA
開幕から無敗を維持して6勝目を挙げたセルベッサだが、石割監督は「勝ち点3を取れたことは大きいが、成長はなかったかな」と苦い表情でこのゲームを振り返った。
前半は快調そのもの。若い大学生を相手にボールを動かす技術、球際で奪い切る鋭さ、セットプレーの力強さ、どれもこれも上回って、30分には相手の最終ラインのつなぎを引っ掛け、そこから大木がスーパーミドルを突き刺し先制点。
それが後半に入ると一転した。原因は様々だろうが、ひとつは明らかにハーフタイムあたりから降り始めた雨のピッチにうまく順応できなかったこと。滑るピッチ、滑るボールにミスが散見し始め、せっかく奪ったボールをサイドに飛ばしても、バウンドが伸びてラインを割ったり、味方の走る方向とズレたり、ドリブルを仕掛けてもコントロールできなかったりと、嫌な形での疲労が募った。
技術を生かせない時に相手よりも優位性を示せるものがこの日は少なく、途中からは2点目、3点目を取りに行くというよりかは、1点のリードをそのまま手堅く守り切るモードに切り替えるくらいしか策がなかった。
それでも勝ち点3は勝ち点3。監督は「最低限の目標を果たせて良かった。今日は目の前のことしか考えられなかったので、来週のことは今から考えたい」と気持ちを切り替えていた。次節は同じく開幕から無敗の東京海上との大一番に臨む。
東京都社会人サッカーリーグ1部