東京海上、セルベッサに3-0完勝
写真:終了間際に3点目を決めて駆け出す東京海上のFW林。
【東京1部-A】CERVEZA 0-3 東京海上
前半耐え後半圧倒 3発でも物足りず
「決められるチャンスは自分も含めてもっとあった。前線の選手は反省しないといけない」(FW林)。「決定力不足は相変わらずの課題。もっと取らないと」(村上監督)。開幕から無敗同士のセルベッサとの首位攻防戦を3-0で制しても、試合後に並んだのはゴールの物足りなさを語る言葉の数々。それほど東京海上の強さが際立っていた。
前半の東京海上は風下の影響をもろに受け、さらに要所でセルベッサの強さを見せつけられて劣勢の時間が続いた。それでもGK石田の好セーブやDF陣が辛抱強く跳ね返し続けて無失点で45分を乗り切ると、エンドが変わった後半はいつもの東京海上らしさが顔を出した。
開始4分、前半は自陣に引っ張られることの多かった左ハーフの積田がいい形で前を向いてボールを受けると、縦にドリブルを仕掛けて勝負。緩急をつけてマークを振り切ると、そこでクロスにも一工夫を加えた。「いつもは比較的ニアに早いボールを入れていたが、ここ何試合かは得点に結び付いていなかったのでふわりとさせた」といい、ボールはセルベッサDF陣の頭上をゆっくり超えていき、ファーサイドでFW林が頭で叩き込んで先制点。
これで流れを引き寄せると、そこからは風下のセルベッサに激しく圧力をかけていき、ボールを奪うと前へ前へと起点を作りながらFW林、藤沢、MF倉持らが次々にシュートを打って追い詰めた。なかなか次の1点が決まらないもどかしさもあったが、79分にMF田中がミドルシュートを爽快に突き刺して吹っ切り、とどめは追加タイム5分。左サイドを突破した小谷の折り返しを、がら空きのファーサイドで林がプッシュして完結。
村上監督は「相手がセルベッサだからといって特に戦い方は変えていないが、同じ社会人チームとしてどうしても負けられない気持ちがあった。気持ちの面も含めて圧勝できたと思う」と力強く語り、次のステージに向けては「もっとレベルを上げていかないと今のままでは厳しい」と、1stステージ首位通過にも満足している様子はなかった。
東京都社会人サッカーリーグ1部