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写真:10月9日に国立で試合に臨むクリアソン。

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クリアソン10月9日に国立開催「2万人来場目指す」

写真:10月9日に国立で試合に臨むクリアソン。

 いよいよ10月9日に14年半ぶりとなる国立競技場でのJFL公式戦が開催される。2008年3月16日には横河武蔵野FCがアルテ高崎を相手に開幕戦を開催。入場者数は4101人に達したが、新国立となってからのJFL公式戦開催は初の出来事だ。そそり立つ「ホーム」国立でのビッグマッチに、JFL昇格初年度のクリアソン新宿は何を見出そうとしているのか。同クラブの丸山和大代表取締役に聞いた。(聞き手は後藤勝)


新宿の魅力を伝える一日に

── 当初はAGFフィールドでの開催だったが、国立での開催に至ったわけは。

「我々がホームタウンとするこの新宿で、唯一JFLやJリーグ、代表の公式戦が開催できるスタジアムが国立競技場。そこに地元民をはじめ新宿に関わるいろいろな方々に来ていただきたいという想いをずっと持ち続けていた。地域活動を積み上げ、新宿区長の吉住健一さんをはじめ色々な方に『国立でクリアソンの試合が出来るようにしたいね』と、お声を上げていただいて、自治体を含めて街の気運が高まった。そこで今回、東京都サッカー協会さんをはじめ多くの団体の協力を得て実施する運びとなった」

── 新宿の自治体の人々とはどういう催しにしたいと話し合っているのか。

「国立競技場は外周に様々なイベントを集められる。そういった中でクリアソンが国立でやる意味を考えた時、サッカーの試合をメインコンテンツにしながらも地元の方々と一緒に街の魅力というものをスタジアムを通じて、クラブを通じて伝えるイベントにしたいと思った。当日は新宿の様々な企業さんに物産展のような形で商品を販売・展示していただいたり、スキルのある専門学校の学生さんにフェイスペインティングやネイルアートなど、彼らの強みを活かしてもらうイベントも用意している。『新宿の日』と題してスタジアムと、スタジアムの外からも新宿の魅力を伝える一日にしたい」

── チケット価格はどのように設定して、入場者数の目標を何人としてきたのか。

「SS指定席の6,000円から一般的にゴール裏と呼ばれるエリアで2,000円。小中学生はA指定とゴール裏に関しては半額という設定にしている。ただ、SNSを見ると『本当にチケットは売れているのか?』という疑問が上がっている。実際にはゴール裏の小学生だけが無料でほとんどの方に買っていただいている。目標数で言うと、国立は三層すべてで68,000人になるところを今回、一層で22,000人、プラス二層三層のVIPのところだけを開ける。なので『20,000人』という数字を目標に設定して、そこをどう超えるか、近付けるかにチャレンジしている」

── 現時点(インタビュー時)で12,000枚程度のチケットが売れている。まだ目標には到達していないが、J1やJ2上位の観客動員を考えると、10,000人を超えた時点で一定の賑わいと言えるのでは。※10/4時点で販売枚数は15,000を超えている。

「数字の是非というのはそれぞれの見方があって、仰るように『10,000人もよく集めた』、『5,000人超えただけでも立派』という人もいれば、『いやいや20,000人超えてないとだめだよ』とか『20,000人入っても残り40,000人以上が埋まってない』という人もいる。そこは人それぞれの意見がある。我々は今年初めてクラブとして有料での有観客試合を行い、駒沢陸上での開幕戦で2,600人が入った。それ以降は多くて900人、少ないと250人くらいで、平均は700人程。開幕で4桁に達したのもクラブとしては大きなチャレンジだったし、それ以降もお金を頂いて600人、700人の方に満足してもらい、安心安全に見てもらうというのは初めての経験だった。

 今回、5桁という数字を目指すのはクラブとしても非常にチャレンジングなことだし、周りから色々な評価はあると思うが、まずは自分たちで立てた目標を目指しながらも、安心安全に大会を運営していくことを最優先に考えなくてはいけない」

── この国立開催によってどんな意義を見出し、どんな価値を生み出せそうか。

「まず新宿で活動するクラブが今回、初めて新宿にある国立というスタジアムで試合ができる、そのチャレンジ自体がすごく意味のあること。東京23区にはJリーグのクラブがひとつもないが、このエリアには魅力的なクラブがいくつもある。我々もその中の一つとして、サッカーを通じてたくさんの方々にその価値を感じてもらいたい。そうすることによってクラブの理念である豊かな社会の実現に必ず近づけられると思っているし、そこは東京のエリアにあるJリーグのクラブさんが国立で試合をやるのとは、また違った意味合いがあると思う。

 それと我々のクラブには東京2部、なんなら4部時代から一緒にやってきたメンバーが今もいるわけで、もしかしたら自分も社会人サッカーを頑張ればそういう舞台に立てるのではと思ってもらえるかもしれない。そうなったら、それはそれで意味のあること。今回の開催で色々な方々が、色々な意味付けをしてくれればいい」

取材後記 - 後藤勝

社会人サッカー全体を勇気づけるJFL初の新国立開催

 丸山代表の言葉にはクリアソン新宿が拠って立つ新宿区への強い想いが滲み出ている。2022-23シーズンの英国プレミアリーグにロンドンの7クラブがエントリーしていることを考えれば、東京でも3つのJクラブ以外の勢力が群雄割拠の状態になってもおかしくはなく、またそれぞれの地域色を強めながら成長していくほうが自然だろう。その点、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場やAGFフィールド、味の素フィールド西が丘といった区外のスタジアムを使用せざるをえないクリアソン新宿が、自治体とともに国立での開催にこだわりを見せているのは頷ける話だ。

◇当日の詳細/チケット情報など(外部サイト)


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