プログレッソ初戦敗退 PK負け クラブ選手権関東大会
写真:惜しくもPK戦で敗れたプログレッソ。
関東各都県代表8チームによる全国クラブチームサッカー選手権・関東大会は24日、山梨県富士北麓公園陸上競技場など2会場で1回戦の4試合を開催。大会初出場のプログレッソ東京(東京代表/都2部)は、千葉県代表のFC.MAKUHARI(県3部)と戦い、2-2の末のPK戦で敗れ、初戦敗退となった。プログレッソは序盤に斉藤颯太、齊藤郁実のゴールで2点を先行したが、その後に2点を失い前半を折り返すと、後半は得点を奪えず2-2のままPK戦に突入。最後は9-10で敗れた。
大会はあす準決勝2試合を行い、決勝は31日に開催。優勝チームは9月28日から福島県の「Jヴィレッジ」で開催される全国大会に関東代表として出場する。
2点先行も「快勝ムード」続かず 途中PKも失敗
「正直、自分たちでペースを崩してしまった」とプログレッソ・主将丸山が悔やんだ通りのゲーム展開だった。序盤は関東大会初出場というプレッシャーも感じさせず、軽快に攻める姿が頼もしかった。両サイド深くのスペースを鋭く突いて押し込み続け、6分過ぎには小林の折り返しをFW斉藤がダイレクトで豪快に突き刺し鮮やかに先制。12分にも小林の折り返しを受けたMF齊藤が、左足で丁寧に蹴り入れて追加点。35分ハーフという短いゲームでいきなりの2得点は、勝利をぐっと近付けたように思えた。
だが、出来過ぎの展開に緩んだのか、前へ出る推進力の割に、戻りの切り替えが鈍く、脆さも露呈。14分過ぎにDFラインを突破されて1点を返されると、26分には左右を揺さ振られ、ゴール前のルーズボールをはっきりクリアできずに同点ゴールを蹴り込まれた。
おまけに前半終了間際にはFW斉藤が獲得したPKを柳川がバーに当てて失敗。2点先行後に2失点、さらにPK失敗と、この日の天気同様、雲行きは怪しくなっていった。
後半は相手の守備の修正もあって、前半ほどスペースを突くことができず、好調だったFW斉藤、小林が途中でピッチを去ると、攻撃も次第に停滞。代わりに入ったFW加藤、橋本もぬかるんだピッチに思うような活躍ができず、攻撃は奪ってからのカウンターで飯野が切り込んでシュートを打つ形くらいだった。「前半の形を後半も続けたかったが、疲労の蓄積もあって踏ん張りがきかなかった。その強度を上げていかないといけないし、交代選手も今日はうまくゲームに馴染めなかった。やはりチームとしての総合力が足りなかった」と主将の丸山は唇をかんだ。
同点のまま迎えたPK戦は11人目までもつれ、最後は互いのGK同士が蹴り合う接戦となったが、先行の相手GK平野が決めたのに対し、後攻のプログレッソはGK山田が失敗。初めて臨んだプログレッソの関東大会は、アグレッシブさと脆さの両面をピッチに出しつつも、最後は初戦敗退という悔しい結果で幕を下ろした。
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