TOKYO2020、無敗のTFSCに6発大勝 暫定首位へ
写真:中盤で激しくぶつかるTOKYO2020の川田とTFSCの井黒。
東京2部2ブロックのTOKYO2020とTFSCの上位対決が25日に行われ、TOKYO2020が6-0で大勝した。得点ランクトップの大竹琉生がハットトリックするなど活躍した。TOKYO2020は通算成績を8勝1敗の勝ち点24とし、暫定首位に浮上。敗れたTFSCはこれが今季初黒星となり、6勝1分け1敗の同19で3位につけている。
無敗相手にも攻撃力誇示 監督「いつも通り」強調
開幕から1敗こそしたものの圧倒的な攻撃力で勝ち続けるTOKYO2020。今節の相手は開幕から無敗のTFSC。進藤監督(TOKYO2020)はこの上位対決に臨むにあたり「いつも以上にパワーをもってやらなくてはいけない。うちの選手は技術があるので気持ちの部分を大切にさせた」という。その引き締め効果もあって序盤の激しい攻防、18分のTFSC・佐野の〝決まった〟と思ったドライブシュートもGK古澤のビッグセーブで切り抜け、これまでとは一味ちがう相手にも落ち着いて対応した。
その落ち着きは相手の一瞬の緩んだスキを突くことに。集中力が途切れがちな飲水タイム直後の26分。相手のスローインで再開したボールを奪うと、FW大竹が前を向いて身構える相手に遠い位置からミドルを突き刺し、先制点をもぎ取った。
こうなるとスイッチが入ったように全員で畳み掛けにいく。監督がもう一つ強調していたのは「いつも通りのこと、やるべきことをやり続けるだけ」。具体的には自分の与えられている役割をさぼることなくこなし、隣のチームメイトのために、仲間のためにプレーするということ。
後半はこの当たり前のことを当たり前にこなし、ここ最近の大勝と遜色なかったのでは。失ったボールをすぐに奪える距離感を全員で敷いて挟み込む、素早い攻守の切り替え、ゴールに向かってボールを迅速につなぎ、あとは決めるべき役割の人間が決めていくだけ。CF八木橋の追加点、点取り屋の大竹が得意の左足でハットトリックを達成するなど5点を追加する大勝劇を見せた。
現状、優勝の可能性は1敗を喫したNossAの結果次第のところはあるが、監督は「リーグ戦はマラソンのようなもの。途中1位になろうがビリになろうが最後に1位になれるかどうか。今は先をしっかり見て戦えているのでこのまま継続していきたい」と、脇目もふらず最後まで駆け抜ける覚悟だ。
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