Biloba、直接対決制し残留 最後は3連勝
写真:奥津(9番)の先制点を喜ぶBilobaの選手たち。
東京1部Intel Biloba 2-0 FLUTTO
互いに勝てば残留、負ければ降格圏。わかりやすいFLUTTOとの直接対決をBilobaは2-0で制し、残留を決めた。雨でスリッピーなピッチ状況ということもあり、序盤は蹴って走る若いFLUTTOの勢いに押し込まれた。だが、Bilobaの多淵監督は「エリア内で撃たれたり、際どいシーンはなかった。しっかり最後のところで弾き返せていた」といい、さらに「ラッキーな形というか、相手が減ったのもあって必ずうちの時間は来るな」と。
追い風となったのは38分。FLUTTOのMF森山が2度目の警告を受けて退場となり、大一番で前半のうちに数的優位を得た。
後半のBilobaは一人少ない敵陣のスペースを巧みに使い、サイドから連続攻撃。67分に松下の右クロスをFW奥津が得意のヘッドで叩いて先制点を奪うと、77分には左サイドから住川のスルーパスでエリア内に侵入した菅野が倒されてPKを獲得。これを菅野が自ら決めて2-0。そのまま逃げ切った。
今季はリーグ終盤まで勝利がなく苦しんだが、残り3節で3連勝し一気に勝ち点を伸ばして残留。ただ、勝利こそなかったが、リーグ序盤、中盤と引き分けで地道に勝ち点8を積み上げていたことが最後に活きた。今季の通算成績は3勝8分け6敗、勝ち点17の14位。
監督は「上位チームに無失点で終えたり、土壇場で追い付いたり、追いつかれたり。8分けの中にも色々な引き分けがあり、苦しみながらも良い経験になった。勝利自体は少なかったが、逆に6回しか負けなかったことを考えると、それを来季はいかに勝ち点1、勝ち点3に変えるか。しっかり突き詰めていけば上位を目指せると思う」と総括した。
東京都社会人サッカーリーグ1部