FLUTTO、若さ生きず 降格圏脱せず今季終了
写真:突破を阻まれるFLUTTOの河手(中央)。
東京1部Intel Biloba 2-0 FLUTTO
勝てば逆転残留を果たせるFLUTTOだったが、Bilobaとの直接対決に敗れて16位のまま。降格圏を抜け出せずに今季のリーグ戦を戦い終えた。
序盤は「すごくいい立ち上がりだった」という山崎監督の言葉通りで、若さと勢いで押し込んでいき、19分には右クロスにFW室町があと一歩という決定機も作った。だが、37分に警告を受けたMF森山がわずか1分後にも再び警告を受けて退場と、運命の一戦で相手やゲームというより自らをコントロールできなかった。
0-0で迎えた後半は得点力のある菊池を前線に投入したが、劣勢のまま2失点を喫してタイムアップ。
監督は「悔しいし、言葉がない」と重たい表情で口を開き、「ただ、今季はチーム事情が厳しい中でも選手たちは自動降格でなく最後まで残留を争えるところまでよく頑張った」と労った。途中の退場劇についても「彼もまだ大学1年生で初めての社会人リーグ。途中からはこのチームを引っ張ってくれたし、これも一つの勉強として来年2部に落ちたとしても1年で這い上がる糧にしてほしい」と投げかけた。
最終順位の確定は10月6日の17位三菱養和の結果次第。三菱養和が最終戦で勝つか引き分けると、FLUTTOは勝ち点もしくは得失点差で抜かれて16位から17位に順位を落とす。ただ、どちらにしても2部降格圏は決定しており、最終的に1部残留か2部降格かは11月に行われる関東リーグ参入戦で東京のチームが1チームあるいは2チーム昇格できるかによって決まる。 (※原則、1チーム昇格の場合は16位は残留。2チーム昇格の場合は16、17位が残留)
監督は「どちらにしても今の順位、立ち位置を受け止めてまた来週からオフもなくサッカーに邁進していきたい。チャンスがあればもう一度この1部で頑張り、落ちたとしても1年で這い上がれるようなチームを全員で作りたい。若いメンバーたちを次につなげてあげたい」と話した。
東京都社会人サッカーリーグ1部