東京23、昨年に続き2回戦敗退 攻撃陣沈黙
写真:試合に敗れ呆然とする東京23の神田ら。
全社2回戦東京23FC 0-1 ヴェロスクロノス都農
小松監督が戦前に「今大会で最も厳しい相手かもしれない」と見立てた通り、前半から九州王者のヴェロスクロノス都農(宮崎)にボールを持たれる時間は長く、なかなか東京23のアタッカー陣にエンジンが掛からなかった。ただ、何度か危ないシーンを作られながらも無失点で耐え、途中、FW福本が最終ラインを抜け出し決定機を迎えるなど前半を終わった時点では互角とも取れる展開だった。
双方に押し寄せるチャンスの波にどちらが乗るか。一発で仕留めたのは都農だった。51分、都農はCKからのボールをファーサイドで濱口がヘッドで折り返し、それを中央で髙橋が頭で仕留めた。
短い80分ゲームのこの時間帯での失点は東京23に重くのしかかる。都農は当然追加点を狙うよりも自陣に引いてブロックを敷き、逃げ切り態勢。東京23は自慢のアタッカー陣が加速するスペースを消された格好で、次第にボールは持てるが、つなげるが、いずれもエリア手前を往来するパス回しばかり。途中出場の神田の強引なドリブルが唯一の突破口にも見えたが、それも最後は相手のゴール前の人数をかけたブロックに阻まれる。
結局、自慢の攻撃は沈黙したままタイムアップを迎え、東京23の全社、地域CL出場をかけた戦いは昨年に続き2回戦で終わりを告げた。
敗退も百年構想クラブでの全国地域CL出場に望み
今大会ベスト4以上で、且つ条件を満たした3チームに与えられる全国地域チャンピオンズリーグ(JFL参入戦)出場権。その望みは絶たれた東京23だが、それでも全国地域CL出場の可能性はまだある。東京23は「Jリーグ百年構想クラブ」に認定されており、仮に今大会ベスト4以上に全国地域CL出場権獲得済みのチームが入るなど、3チームの出場枠が埋まらなかった場合は条件を満たしている東京23に優先的に出場権が巡ってくることになっている。実際、昨年は全社1回戦で敗退した栃木シティが百年構想クラブの枠で全国地域CLに出場して優勝し、JFL昇格を果たした。東京23としても同じルートでの出場、昇格に望みを託したい。
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