連覇目指す刈谷、都農との熱戦制し4強へ PK勝利
写真:前半に先制ゴールを決める刈谷の新井。
全社準々決勝刈谷 2-2(PK7-6)都農
大会2連覇と共に2年連続全社経由で地域CL出場を狙う刈谷(愛知)。2回戦で東京23を破り初優勝を目指す九州王者の都農(宮崎)。今大会屈指の好カードは最後まで息を呑む熱戦となった。
ただ、前半に限っては終始刈谷が攻勢。東海リーグで取り損ねた地域CL出場権を今大会で何としてもつかみ取ろうという強い意思がそのままゲームに反映していた。様子見の都農にためらいなく両サイドのレーンをMF大友、 馬場がドリブルで仕掛けて突き進み、14分にはDF武下がドリブルでエリア内に侵入し、そのこぼれ球をFW新井が蹴り込んで先手を奪った。
さらに20分には最終ラインを抜け出したFW鈴木が、都農のDF濱口に引っ張り倒されて一発退場に追いやり、数的優位も獲得。このまま刈谷が一方的にゲームを推し進めるものと思われた。
だが、さすがは九州王者。前半を何とか0-1のまま折り返すと、ハーフタイムをはさんでいきなり後半開始5分に酒井がエリア右から強烈な一撃を突き刺して同点。さらに手数こそ少ないが一発、一発に重さがあるカウンターをタイミングよく繰り出し、数的優位の刈谷を逆に追い詰めた。
それでも57分、刈谷も何とか落ち着きを取り戻すと、逆襲から大友が左足でGKを脅かすシュート。そのこぼれ球を田中がゴール前に折り返すと相手のオウンゴールを引き出し、勝ち越しに成功。ところが喜びも束の間。簡単に屈さない都農はそのわずか2分後、中山が魂のこもった強烈なミドルを刈谷ゴールに突き刺し再び同点に追いついた。
譲らぬ両者のゲームは2-2のままPK戦へと突入し、そのPK戦でも互いのGKの美技もあり、9人目までもつれる熱戦。最後は先攻都農の9人目を刈谷GK兒島が弾き返し、直後に大島が蹴り込んで熱戦に終止符。刈谷がベスト4進出と共に地域CL出場権も獲得した。
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