東京2部3ブロックはPHOENIXが初優勝 1部初昇格へ
写真:2部3ブロック優勝を決めたPHOENIX。
東京都社会人サッカーリーグ2部3ブロックは10日、首位の明治学院スカーレット-2位PHOENIXの優勝をかけた直接対決が行われ、PHOENIXが3-0で勝利し、最終戦を前に優勝・1部昇格を決めた。PHOENIXは2018年に4部からリスタートし、2020年からは2部で上位争いに加わりながらも優勝できず、4年目の今季優勝、1部への昇格を決めた。ここまでの通算成績は11勝1分け1敗の勝ち点34で最終戦は警視庁と戦う。一方、2022年以来の1部復帰を目指した明治学院はこの試合が最終戦で通算成績は10勝2分け2敗。2位で今季を終えた。
前半3点で勝負あり PHOENIXが制す
終始見た目のゲーム内容では明学が上回っていながら、結果は3-0でPHOENIX。巧さよりも強さで現実的に試合を制した。序盤から丁寧なつなぎと運動量でポゼッションを高める明学に対し、PHOENIXは球際の強さで決定機を作らせず、12分にはいきなり先制点を奪った。
運もあっただろうが、田中監督がいう「相手陣地でサッカーをやる」という基本戦術を忠実にこなし、シンプルに敵陣めがけたクリアが相手GKの処理ミス、結果的に10番古川がGKに倒されてPK獲得につながった。これを市原が確実に決めて先制。
1点差ならゲームもまだわからなかったが、以降も明学はスムーズにボールをつなぎながらも佐藤のシュートがGKの好セーブに遭うなど、この日はPHOENIXのGK江口に阻まれる場面が多く、前半の終盤にはさらにPHOENIXが2点を追加することに。
41分、CKの混戦から最後は本田が蹴り込み、42分には動揺する若い大学生にカウンターから古川の折り返しを川島が押し込んで3点目。一気に試合は決まった。
後半は明学の逆転への意気込みも時間経過と共に薄れ、逆にPHOENIXの根気の守備がどんどん表に出て、優勝へのカウントダウンが進む。結果前半の3点リードを動かさなかったPHOENIXがそのまま逃げ切り勝ち。悲願の優勝、1部昇格をつかみとった。
東京都社会人サッカーリーグ2部
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