SHIBUYA、リーグ戦での敗北を原動力に関東大会制覇
写真:前半から積極的にゴールを狙うSHIBUYAの河西。
MATCH REPORT後藤 勝
<関東大会決勝:EDO 1-2 SHIBUYA>
準決勝と決勝は2日間の連戦とあって、前日から4人ずつ先発を入れ替えた東京勢同士の対決は、SHIBUYAの勝利に終わった。
10月6日のリーグ戦ではSHIBUYAがEDOに0-1で敗れた。しかしこの1カ月、フォーメーションを3バックに固定して熟練度を高め、ボールを握りながら安定して試合を進める自信を強めていた。試合後の増嶋監督は「今日の朝みんなで映像を見てイメージを共有、相手のウィークを衝いていこうという話をした。そこをだいぶ衝くことが出来ていた」と、“リベンジ”を完遂した決勝の内容を振り返った。
序盤はEDOのほうがボールを保持していたが、時間が経つにつれ、SHIBUYAのほうが多く危険な場面をつくり出すようになっていた。そして前半の途中からEDOは自陣ゴール前でSHIBUYAの崩しを防ぎきれなくなり、後半もその傾向は変わらず、先に2得点を挙げたSHIBUYAがこのゲームを制することになった。
「守備はどちらかというと向こうにボールを持たせて、マイボールになった時はしっかり自分たちの攻撃をしようと。思い描いていたゲーム運びだったと思う。前半も含めて自分たちでゲームをコントロールできていたので、あとはゴールも時間の問題かな、と思っていたところ、準決勝では途中出場だった(河西)守生が決めてくれたことによってチームに勢いをもたらしてくれた」(増嶋監督)
リーグ戦では無敗のEDOを倒した決勝戦は、非常に力強い内容だった。東京都社会人サッカーリーグというカテゴリーにいてはいけないほどの、突出した戦力を有するSHIBUYA。それでも、これまで突破出来なかった関東社会人サッカー大会という難しいレギュレーションのトーナメントをくぐり抜け、関東サッカーリーグ2部昇格を確定させたことで、ステップアップにさらに弾みがつくだろう。
「リーグ戦で優勝を果たせなかったことがモチベーションにもなったし、最後に優勝で終われたということは、本当に良かったなと、ホッとしている」と、増嶋監督。敗戦ゆえに生じた飢餓感、そして危機感が、関東昇格のための最後のダメ押しになったようだ。
【後藤勝】
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