写真:後半追加タイムに決勝点を奪われたVONDS市原。
日本フットボールリーグ(JFL)残留・昇格をかけた「JFL・地域入れ替え戦」が1日、宮崎県宮崎市のひなた陸上競技場で行われ、JFL今季16位のミネベアミツミ(宮崎)が全国地域チャンピオンズリーグ2位のVONDS市原(関東1部/千葉)を1-0で下して、JFL残留を決めた。0-0で迎えた後半追加タイム2分に大塚尋斗が決勝ゴールを挙げた。敗れたVONDSは来季も関東1部に残留。
最後はあっけなく終幕 JFLの壁高く
0-0のまま延長戦突入かと思われた後半追加タイム2分。ミネベアミツミの大塚が右サイドから放り込んだボールはシュートというよりおそらくクロスだったはず。VONDSのGK今川が懸命に伸ばした右手もボールには届かず、逆サイドネットに吸い込まれた。その直後にタイムアップ。
高かったJFLの壁。VONDSは地域CL最終ラウンド3戦目と同じスタートメンバーで臨んだ。あの時の勢いをそのまま踏襲したかったのだろう。その前半は相手陣地でプレーする時間は長かったが、押し込んでるとも言いがたく0-0で終了。ただ、VONDSにとって無失点の0-0というスコアは悪くない流れのはず。
いつものように後半15分を過ぎたあたりでFW加藤を投入し、力強く勝負の1点を奪いにいくチームの姿勢も変わらなかった。だが、JFLのチームは簡単に動じない。クロスをゴール前に放り込んでもはね返されてシュートに結びつかず、セカンドボールも拾えず。逆に前のめりの姿勢を相手にカウンターで突かれて、何度か危ない場面も作られた。
ただ、さすがに堅守VONDSも失点は許さない。そんな守備陣に最後に想定外の一発が。延長戦もチラついた90分過ぎ。敵陣でのMF後藤のボールの失い方もよくなかったが、それでもカウンターへの対応人数はゴール前も含めて揃っていた。にもかかわらず、相手の右サイドから必死に上げたクロスボールがそのままゴールに吸い込まれてしまう。
延長戦も覚悟し、まだ最後の気力、余力は残っていたはず。それが崩されるわけでもなく、最後にクロスが決まって敗れるという何ともやるせない幕切れ。とはいえ、ミネベアミツミというJFLのチームがタフで勝負強かったことは確か。そして、VONDSの2年連続での入れ替え戦敗退、関東1部残留という事実だけははっきりした。
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