東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:2022年、初の関東大会は2回戦で敗退となったSHIBUYA。

COLUMN

SHIBUYA、昇格までの歩みと近い未来 山内会長に聞く(中)

|後藤勝|コラム

写真:2022年、初の関東大会は2回戦で敗退となったSHIBUYA。

満を持しての関東大会突破

コロナ禍中の2021年、SHIBUYAは都リーグ1部に初参戦。上位3位以内に入り、関東大会も勝って1年で関東昇格を果たしたいとは思っていたが、そうは問屋が卸さない。最終順位は7位だった。

「全く甘くなかったですね。自分たちの想像以上に力があるカテゴリーだと実感しました。東京1部の戦い方を知っているチームばかりで、2023年までの3年間にそれをめちゃくちゃ感じていて。ウチは若い選手が多いじゃないですか。それこそセルベッサさんとか東京蹴球団さんのように、経験がある方々にいなされて、それはもうすごく痛い教訓としてありました」

2022年は戸田和幸コーチを実質的な監督として迎え、関東大会に進出したが、2回戦(準々決勝)で茨城県の境トリニタスに敗れた。

神奈川県のYOKOHAMA FIFTY CLUBは過去8年間に6回出場し、いずれも関東大会を突破出来ていない。品川CC横浜は2018年から2021年まで4回あったチャンスを逃し、今年、槙野智章監督体制のチームで久しぶりに出場したが、昨年の苦い経験を活かして強化してきたEDO ALL UNITEDに初戦で敗れた。関東各都県の上位が集うノックアウト方式の大会で、しかも1回戦と2回戦、準決勝と決勝は土日の連戦。このレギュレーションで最低でも3連勝しないと関東リーグへの切符を掴めないという過酷さは、実際に参加してみないとわからないところがある。

「2022年、最初にトーナメントに出た時は、戸田さんが来てチームはガラッと変わりました。ただ、仕事を中心にしながらサッカーをするという選手も一部いたんですね。そういうなかで、この大会を勝ち抜くには、もうサッカーをフルでやらないと難しいだろうと認識したところがあったので、2023年のシーズンは全選手がトレーニングから集まるようになりました。これって、上のカテゴリーからすると当たり前ですけど、都リーグからするとけっこう変革じゃないですか。で、若い選手中心にやっていこうとしたんですけど、やっぱりトーナメントの独特の緊張感もあって関東大会準決勝で敗れた。あの幕張でおこなわれたCOEDO戦は、朝から来ていたサポーターの方がチャントを歌って空気感を作り上げてくださったものの、そういったハイになるシチュエーションで自分たちにはまだ勝ち切る経験値が足りなかった。若い選手中心の経験値不足が敗退につながったんじゃないかと思いました」

写真:2度目の関東大会は準決勝で敗退。

2度目の関東大会は準決勝で敗退。(2023年/幕張)

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