東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

[社員インタビュー]
斎藤 広野

INTERVIEW
12年間の選手生活を終え、セカンドキャリアをスタート

 JFLやJ3など5クラブに渡ってプレーし、2020年シーズン限りで12年間の現役生活にピリオドを打った斎藤広野(元プロサッカー選手)。現役時代におけるステップアップ、将来についての考え、また引退から就職までの経緯などを聞きました。
(※聞き手はTOKYO FOOTBALL)

CONTENTS 01
横河武蔵野からステップアップを目指した

Q.中央大学卒業後にJFLの横河武蔵野FC(現・東京武蔵野ユナイテッドFC)に入団したが、当時はサッカーにおけるステップアップをどのように考えていたのか。

「大学時代にいくつかのJリーグクラブのテストを受けましたが入団には至らず、最終的に当時横河武蔵野の依田監督が自分と同じ中央大学(OB)だったこともあり、相談させてもらい、セレクションを受けて入団できました。自分としてはまずはこのチームで活躍して、上のカテゴリー、プロチームへのステップアップを考えていました。武蔵野というチーム自体も選手個人がステップアップしていくことを容認してくれるチームでしたでの、まずはこのチームで活躍したいという考えでした」

Q.社会人サッカー1年目、JFLの武蔵野というチームでプレーした時の印象は。

「当時は横河電機の社員選手も多くて、仕事をしながらでも向上心を持っている人が多かったです。チームの印象としては本当に仲が良くて、週末の試合に向かってみんなで盛り上げてやっていくという印象でした。対象的にその後に移籍した町田ゼルビアなどは、ほとんどプロクラブに近かったので、練習の時から勝負、毎日が勝負という感じの印象でした」

Q.武蔵野でプレーした後は、町田ゼルビア、SC相模原、グルージャ盛岡、VONDS市原という合計5つのクラブでプレーしたが、中でも一番の思い出は。

「本当にたくさんありますが、一番は武蔵野に在籍している時に町田と対戦して、その試合でゴールを決めて、それをきっかけに町田が自分を獲得してくれたことです。当時、町田はJFLでしたが、基本的にみんな給料をもらうプロ選手だったので、自分の価値が認められてステップアップできたのがうれしかったです」

斎藤 広野2010年に横河武蔵野から町田ゼルビアに移籍。

Q.斎藤さんは関東リーグ、JFL、J3といったプロとアマチュアの境界線あたりでプレーを続けてきた。好きなサッカーとはいえ、金銭面などで厳しい現実や将来に不安を感じることはなかったか。

「J1のクラブとかであれば別ですが、J3は自分がいた当時も今もプロリーグとはいえ金銭面や環境面ではまだまだ厳しいのが現実だと思います。また、自分の場合はほとんどが一年契約だったので、リーグ終盤は『来年も契約できるかな』という不安は常に感じながらプレーしていました。ただ、最近はクラブによって給料も全然違うし、地域リーグのクラブであってもJFLやJ3よりも給料が高いということは普通にあります。クラブによって不安の感じ方は違うのかなと思います」

Q.クラブから給料をもらっている時でも、収入を上げるためにアルバイトなどはやっていたか。

「町田の時以外は基本的にやっていました。午前中に練習があるチームの場合は、午後から仕事をしていましたし、J3の盛岡の時もクラブが斡旋してくれた企業で働いていました。最後に所属したVONDSも関東リーグではありましたが、給料を頂いていて、自分は結婚をしていたし、サッカーだけで生活するのは難しかったので、仕事との両立を図っていました」

CONTENTS 02
「自分の中ではやりきった。だからこそ迷わず次に進めた」

Q.最後はVONDS市原(関東1部)で引退をしたが、引退を決めたタイミングや理由は。

「今まで大きなケガをしたことはなかったのですが、2年くらい前に膝の靭帯を切ってしまって、そこから長い間まったくプレーができませんでした。その期間に将来についてゆっくり考える時間もあったし、膝の状態もなかなか良くならなかったので『そろそろかな』と思い、引退を決めました」

Q.契約延長の話があった中での引退決断だったのか。

「クラブからはもう1年やってほしいと言っていただけましたが、自分としてはこれ以上パフォーマンスを上げるのは難しいと判断しました。それに最後に何とかケガから復帰して、もう一度公式戦のピッチに立てたことも大きかったです。あれで自分の中では『やりきった』という感じがありました」

斎藤 広野

Q.引退して、現在のフォンテーンに入社したが、その経緯や入社を決めた理由は。

「ケガから復帰するくらいのタイミングでセカンドキャリアについても考え始め、色々な人と話すなかで、昔のチームメイトを通じて紹介してもらいました。正直、ずっとサッカーだけをやってきたので自分が何をやりたいか、何に向いているかというのはわからなかったです。とはいえ、あまり自分の希望を言ってられる余裕もなかったので、採用いただけるなら頑張りたいという気持ちで入社しました」

Q.仕事のやりがいは。

「正直入社してまだ3ヶ月ほどで、わからないことも多くて、やりがいというよりもむしろ『やっぱり仕事は大変だな』と感じることの方が多いです。ただ、毎日自分の知らないことを学べるので刺激はあります。今までは何も考えないでテレビを見ていましたが、実際にはテレビってこういう仕組みなんだなとか、日々勉強させてもらっています。最近は少しずつお客さんからも直接感謝を言ってもらえるようになってきたので、そういった時は喜びを感じています」

Q.この先、仕事におけるステップアップはどのように考えているか。

「今はまだ助手として、先輩と一緒にお客さんのところを回っている状況なので、できるだけ早く自分ひとりで仕事をこなせるようになりたいと思っています。そこからは色々とステップアップできる環境は会社側が用意してくれているので、少しずつ上を目指していきたいと思っています」

Q.斎藤さんから現役の選手たちに伝えられることは。

「サッカーができるタイミングは今しかないと思うし、自分がやりきったと思えるまでやるのがベストだと思います。自分はケガから復帰して最後に『やりきった』と納得するところまでプレーができたので、そのあとのセカンドキャリアにも迷わず進めたし、未練もないです。やっぱり、後悔はしてほしくないかなと思います。あとは、現役の時から人とのつながりを大切にしておくこと。自分も人とのつながりで仕事を決めることができたし、クラブの行事やスポンサー企業との交流、そういった機会は将来につながるかもしれないし、大事にしたほうがいいと思います」

斎藤 広野

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