東京23が3年ぶりの優勝 東京Uに3-0 リベンジ果たす 東京カップ
写真:前半に先制ゴールを決めて笑顔を見せる東京23の村上。
東京都社会人サッカーチャンピオンシップ(東京カップ)は19日、2次戦決勝を清瀬内山運動公園サッカー場で行い、東京23FCが昨年決勝で敗れた東京ユナイテッドを3-0で破り、2020年以来となる3年ぶりの優勝を果たした。優勝した東京23は4月12日の社会人代表決定戦でJFLのクリアソン新宿と、準優勝の東京ユナイテッドはJFLの東京武蔵野ユナイテッドと東京都サッカートーナメント出場をかけて戦う。
東京23完勝 「最善尽くし、リーグへ弾み」
すでに社会人代表決定戦への切符をつかんでいるからか、この先のリーグ開幕戦を見据えたからか、もしくはケガ人の回復を考慮したか。狙いは定かではないが、東京Uは準決勝からメンバーをほぼ総入れ替えしてきた。対する東京23の小松監督は「相手のメンバーを見て驚いたところはあるが、それはあくまで相手の考え。自分たちとしては最善を尽くして優勝を目指した」という。
ただ、その差は開始からプレーの質、気迫においても歴然。「互いにやることはわかっている。相手の土俵でしっかり上回ろう」と小松監督は選手を送り出したそうだが、それを忠実にこなす東京23のイレブン。球際で上回り、相手の強みである速攻を食い止め、逆にボールを簡単につないで鋭いカウンターを仕掛けて東京Uをどんどん追い詰めた。
20分に原科が左サイドを突破して中央でシュートを撃つと、その跳ね返りを村上が左足で流し込んで先制。さらに前半終了間際には原科が直接FKでゴールを狙うと、GKが弾いたこぼれ球をFW清水がプッシュして前半を2-0で折り返した。
後半もペースは変わらず。15分には特に崩すでもなく、村上が左からシンプルに放り込んだクロスをファーサイドで敷田が頭で叩き込んで3点目を奪って勝負を決めた。以降も追加点を奪うチャンスは幾度となくあったが、3-0のままタイムアップ。小松監督は「去年は2位や3位で終わり優勝できなかった。今年こそ最後に勝ちきろうとやってきたが、その目標をひとつ達成できてよかった。この大会の3試合は無失点で優勝できたし、リーグ戦に向けても弾みになる」と笑顔を見せた。
一方の東京Uは出場メンバーのアピール不足は否めず、失点の仕方は安易、ハーフタイムに黄大俊監督が『このままでは終われないだろ』と檄を飛ばしたものの、最後までゴールなく完敗に終わった。
東京カップ2次戦 決勝
- 東京ユナイテッド 0-3 東京23FC
◇日程・トーナメント表
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