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今季初出場GK徳吉 無失点勝利に貢献も退団へ
写真:試合中に指示を出すBilobaのGK徳吉。
【東京1部】Intel Biloba 1-0 東京蹴球団
ここまで出場機会のなかったベテランのGK徳吉が今季初出場を果たし、1-0の勝利に貢献した。正GK石野が発熱のため参加を回避したことで急遽出番が訪れ、東蹴得意のゴール前へのロングボールも果敢に飛び出してパンチングで弾き返すなど、DF陣と共に奮闘し、1点のリードを最後まで守りきった。
「相手の東蹴には去年国体で一緒にやっていた政森や廣澤、GK石綿などもいたし、思い入れが強く、今日は実力以上のものが出せた」(徳吉)
唯一本人が「やられた」と感じたのが79分の政森に打たれたシーンだったそう。「彼はタイミングを外して打ってくるのでやっぱり怖い。でもポストで助かった」と、懸命に伸ばした右手の指先をかすめたボールはポストに当たり、胸をなでおろした。
出場機会を求めて退団へ
90分を通してのパフォーマンスは問題なし。最後尾から声を出して味方を鼓舞し続ける姿はベテランならではの味があり、チームには欠かせないもの。それでも「やっぱり常に試合に出たいので」と徳吉は退団を決断した。
「セカンドGKとしてサポートに徹しようと思っていたが、チームの調子がいい中で自分は何も出来ていない。『選手としてどうなの?』という迷いが自分の中にあり、試合に出たい思いに勝てなくなってしまった」と正直な胸の内を明かした。
移籍先は東京2部のDOMENS。「Bilobaの名に恥じないようにやっていきたい。ベテランとしてもやれるというところを見せて、また1部に戻ってきたい」。37歳は新たな思いを胸に次のステージに向かう。
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