EDO痛恨の2連敗も3強入りをめざし、下は向かず
写真:N.に敗れて今季2敗目を喫したEDO。
MATCH REPORT後藤 勝
<東京1部:FC N. 4-1 EDO>
前節、今シーズン初黒星を喫したEDO ALL UNITED。必勝を期した首位攻防戦でFC N.に1-4で敗れて2敗目。双方の関係者やファンで賑わうなか、無念の日曜日となった。
チーム状態は悪くなく、特に前半は首位のN.を相手にも拮抗した内容だった。18分にセットプレーからのカウンターを受け、守備陣形が整わない状態を衝かれて失点したが、32分、間を通すDF髙井のパスを受けたMF谷尾が相手DFと並んだ状態から一歩前に出るファインプレーでラストパスを送り、ファーサイドでMF浅賀がいい入り方をしてシュートを決めた。質の高いプレーでわずかな隙を衝く攻撃による同点弾だった。
「毎試合相手のスカウティングはしていて、今回も(N.が)非常に強いチームだという認識はあった。今週ミーティングも重ねて相手のウイークポイントもわかっていて、そこを衝いて1点でも多くと思い、スカウティングのとおりチャンスが起きていた。その回数をどれだけ自分たちが意図的に増やせるか。ただ、フィニッシュの精度、決めるところがN.さんとウチとの差だった」(和田監督)
39分に相手に2点目を許すが、それでも1点差。互角に近い印象でハーフタイムを迎えたが、後半さらに2失点。一方でEDOは後半にあった2本のシュートを決められず。和田監督が言うようにゴール前の攻防で下回り、結果的に3点差がついた。
しかしなお暫定3位に入っている順位が示すように、関東社会人サッカー大会をめざすチーム力は備えている。上位3位以内という目標を下方修正する必要はない。ただ、そのためにはいっそう身を引き締めていくことが大事になってくる。
「上3つに入る力は十分あると思う。ただ、このあとの試合を落とせない。より一個一個のゲームに対する準備だったり、一つひとつのプレーに細かいこだわりをもって取り組まなければ勝点はついてこないと思うので、しっかりと高い基準を設けて選手たちとやっていかなければいけない。まだまだ諦めていない。自分たちに矢印を向けて、自分たちと向き合いながらやっていきたい」
1回戦総当たりのリーグであるためN.に対する今年中のリベンジを果たすことは出来ないが、最上位クラスの強度を持つ相手と戦った経験は間違いなく今後に活きてくるはず。シーズン中にさらにもう一段の成長を遂げ、上位フィニッシュを狙うEDOのこれからが注目される。
【後藤勝】
東京都社会人サッカーリーグ1部