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写真:ボールを持ち上がって攻める廣澤(右側)。

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廣澤フル稼働「チームに勢い感じる」アストラに2-0勝利

写真:ボールを持ち上がって攻める東蹴の廣澤(右側)。

【東京1部】アストラ 0-2 東京蹴球団

 互いにリスクを冒さず我慢比べのような展開が終盤までじりじりと続いたが、その膠着状態を打ち破ったのは東蹴の主将MF廣澤だった。前日のクラブ選手権準決勝に70分フル出場し、この日もセンターハーフ、途中からはサイドハーフに移ってフル稼働。廣澤は「今日の試合が連戦になることは以前からわかっていたし、そのためのコンディション作り、準備をしてきた」といい、終盤の大事な時間、84分に右から金野が放り込んだクロスを頭で叩き込んだ。

 「必ず得点は取れると思っていたし、最後にもう一段階ギアを上げることができた。いいポジションを取れば必ずいいボールがくると思っていた。決めるだけだった」と廣澤。

 主将の貴重な先制点に続き、アディショナルタイム3分には今季の攻撃陣を引っ張るFW政森のヘッドも決まり追加点。そのまま政森は交代でピッチを退いたが、直前に交代のタイミングをワンプレー遅らせた上田監督のファインプレーも見逃せなかった。

 さらには政森に代わって入ったのは昨年の国体チームで10番を背負った新加入のFW涌井。わずか2分ほどのデビューだったが、持ち前のスピードで敵陣を駆け回り、目に見える形で攻撃を活性化した。

 これでチームはリーグ戦3連勝。クラブ選手権の2連勝を合わせると計5連勝。「いまは確実に勢いを感じている」と主将が言う通り、チームは新たな戦力を加えつつ本格的に勢いに乗り始めた。

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