東京海上、呆然 終了間際に失点 早大とドロー
写真:同点に追い付かれてタイムアップを迎えた東京海上。
【東京1部】東京海上 2-2 早大ア式FC
3位以内厳しく
他力が必要ながらも勝てば3位以内にわずかな望みがつながる東京海上だったが、後半追加タイム2分に同点ゴールを許し、勝ち点3はするり。数字的に可能性は残されているものの、試合終了後のイレブンは結果を受け入れられず呆然と立ち尽くしたままだった。
出足は快調だった。開始4分で堀田がゴール前のこぼれ球を決めて先制。27分にはカウンターからゴール前でMF積田が相手の股を抜く突破から、冷静にシュートを決める鳥肌もののゴールで前半を2-0で終了。
だが、ここから早大が反撃に出て、最後の追加タイムも含めて得点を奪いにくることは、ここ数試合の傾向からも把握できていたはず。実際、試合前やハーフタイムにはスタッフからも再三の注意喚起があり、全員がその覚悟を持って後半に臨んでいたはず・・・にもかかわらず。
東京海上の追加点を奪いにいく交代策、配置変更はパッとせず。逆に早大は得点を取るための交代戦術が機能しはじめ、運動量も尻上がりで70分に谷村のミドルシュートが決まって1点差になると、その勢いは増した。それでも東京海上も学生を相手に意地を見せて、必死に追加点を阻み、82分にはCB多田のロングシュートがバーをたたき、直後にもMF穴吹が決定機を迎えるなど、勝ち点3獲得に執念を見せた。
1点リードのまま90分が過ぎ、残すは追加タイムのみ。だが、92分に早大に与えたCKを一度はクリアしたが、そこからの2次攻撃。ボールを奪いに複数人が躍起になってエリア外へ飛び出して行ったが、簡単にかわされてクロスを放り込まれると、肝心のゴール前の守備が手薄。あえなく押し込まれて同点。
あきらめずに最後の最後にカウンターから堀田の折り返しに藤沢がゴール正面でビッグチャンスを迎えたが、GK村田に阻まれてそのままタイムアップ。4試合を残して3位以内、関東大会出場は大きく遠のいた。
東京都社会人サッカーリーグ1部