写真：後半に決勝点を決めるFW上村。

【国体関東予選】神奈川 1－2 東京

　東京を救ったのは数日前に緊急招集されたFW上村だった。本来はメンバー入りが決まっていたMF滝沢（エリース）が体調不良で外れ、代わりに呼び出しがかかったのが3日前の夕方。「実際練習に参加したのは2回だけで、ほとんどぶっつけ本番だった。でも逆にその分プレッシャーはなかった」という上村。1点ビハインドで迎えた前半30分という早い時間に1トップの位置に送り込まれると、劣勢だった東京の最前線でターゲットになり、空中戦にくらいつき、したたかに流れを引き寄せた。

・積極的な交代策で東京が初戦突破

　後半開始7分に上村の繋いだボールを瀬川が決めて同点に追いつくと、その5分後、左サイドから宮田が前線左奥に縦パスを入れると、上村がうまくDFを1枚はがして一気に突き抜けた。エリア内左からドリブルでゴールに向かうと、シュートコースが空いていたのはファーサイド。「相手GKが（シュートコースを）読んでいる感じだったので、とっさにニアを狙ったらうまく入ってくれた」と、シュートはややダフったような感もあったがGKの左脇を抜いてネットを揺らした。

　あすの大一番に向けて上村は「疲労もあるが、相手のスキを突いて勝ちたい」と目を輝かせていた。

特別国民体育大会関東ブロック大会

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