SHIBUYA、堅守で粘り3発勝利
写真:後半に3点目を決めて喜ぶSHIBUYAの轟木。
【東京1部】SHIBUYA 3-1 東京海上
終盤、轟木がトドメの一撃
11月の関東参入戦を見据えて色々と試すよりも「今はリーグ優勝にフォーカスしてこの1週間を取り組んできた」というSHIBUYAの増嶋監督。だが、イレブンの優勝に向かうベクトルに迷いはなかったものの、序盤は予想以上に苦戦の時間が続いた。3位以内・参入戦進出の可能性がなくなり、目の前のSHIBUYAに勝つことだけに焦点を絞った東京海上の開き直ったような蹴って押し込むサッカーに苦戦。加えて人工芝のバウンドボールの対処にもうまく順応できなかった。
それでも今季のSHIBUYAは手堅く守り、簡単に失点しないのが強み。時間はかかったが、無失点を保つと前半の残り10分を切ったあたりからは相手のペースダウンに乗じて一気にギアを上げた印象。「相手のサイドにスペースが空くことはわかっていたので」(増嶋監督)。
攻守の切り替えで徐々に東京海上に差をつけ、サイドバックの追い越しでサイドを深く押し込み、43分に左からのCKのこぼれ球をDF景山が右足で蹴り入れて先制した。さらに3分後の追加タイムには相手のロングボールを跳ね返して逆襲。スペースを簡単に使いながら、FW伊藤のスルーパスをMF山内が左足で仕留めてあっという間に2-0。揚々と前半を折り返した。
だが、後半は暑さの影響もありシュート2本にとどまり、逆に浴びたシュートは倍の4本。66分に自陣のつなぎを簡単にかっさらわれて東京海上の倉持に決められて1点差となったが、それでも82分に途中出場の轟木がクオリティーを見せつけるトドメの一撃。エリア内で宮崎が丁寧に落としたボールを右足で強烈にゴール右すみに突き刺した。
90分を通しての主導権を握った時間は少なくとも、終わってみれば要所でインテンシティ、クオリティを発揮。加えてゴール前で泥臭く守る献身も見せ、昨季の王者を相手に3-1で勝利。これで初優勝に王手をかけ、増嶋監督も「みんなの努力で自力優勝を決められるところまできた。一週間後の最終戦に向けて良い準備をして、優勝を決めたい」と充実した表情で話した。
(※17日に2位のN.が引き分けた為、最終戦を前にSHIBUYAのリーグ優勝が決定した)
・SHIBUYAの優勝が決定 東京1部結果
・【ハイライト】SHIBUYA 3-1 東京海上
・SHIBUYAが海上に快勝 優勝王手
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