写真：栃木は田中の決勝ゴールでVONDSに1－0で勝利。

最終日、4チームに1位の可能性

　来季の日本フットボールリーグ（JFL）参入をかけた「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023」は24日、決勝ラウンド2日目を栃木県グリーンスタジアムで開催。初戦を落とした栃木シティ（栃木）はゲーム終盤に田中パウロ淳一がPKを決めて、VONDS市原（千葉）に1－0で競り勝った。同じく初戦を落としたジョイフル本田つくば（茨城）は鈴木龍之介のFKによる2得点で2－0で福山シティ（広島）に勝利。この結果4チームが1勝1敗の勝ち点3で並び、首位は得失点差でジョイフル本田つくば。2位は総得点の差で栃木シティがつけ、3位はVONDS市原、4位に福山シティとなった。

　決勝ラウンドは4チームによる総当たりのリーグ戦で、残すは26日の最終日のみ。全チームに優勝・1位の可能性があり、対戦カードはVONDS市原ー福山シティ、ジョイフル本田つくばー栃木シティ。1位は来季のJFLへ自動昇格で、2位は今季JFL15位との入れ替え戦にまわり、勝てば昇格となる。

栃木初勝利、攻め続けて最後にPK奪取 田中のドリブル突破

　初戦と打って変わって序盤から攻め続けた栃木。左のFW田中、右の藤原のドリブル突破で、ガードを固めるVONDSに左右から再三クロスの集中砲火を浴びせた。後半に入っても一方的な流れは変わらない。それでもなかなか1点が奪えず、結局は身体を張って守り続けて最後に1点を取るVONDSの術中にはまりかけた。

「相手（VONDS）は惜しいで終わらせておいて、最後に決めてくるのがパターン。それをさせないためにも早い段階で先制点がほしかったが、なかなか取れなかった。ただ、僕らは攻撃を緩めず攻め続けた」と主将の野田。

　攻めの姿勢を貫き通し、実ったのは意外な形から。ちょっとやそっとで崩れそうになかったVONDSの牙城に80分すぎに、FW田中がドリブルで突き進んで主審からPKの笛を引き出した。相手のVONDSのDFの1人は元チームメイト。田中は「松本山雅で一緒にやっていたシノくん（DF篠原）がいたので、相手は僕の中央へのカットインを警戒しているのがわかった。そこで中央へ行くと見せて、切り替えしたときに相手が遅れて足をだしてきて引っかけられた」としてやったり。

　このPKを田中がGKの動きを見ながら落ち着いて逆を突き決勝点。負ければ敗退が決まった第2戦をものにし、通算成績を1勝1敗とした。第3戦は自力での優勝・1位の可能性を残してジョイフル本田つくばと戦う。

・つくば、鈴木のFK2発で福山破る 初勝利首位浮上

決勝ラウンド順位表（11/24終了時点）

チーム	つくば	栃木	市原	福山	勝点	得失	順位
ジョイフル本田つくば （C1位／茨城）	-		0●1	2〇0	3	1	1
栃木シティ （A1位／栃木）		-	1〇0	1●2	3	0	2
VONDS市原 （2位最上位／千葉）	1〇0	0●1	-		3	0	3
福山シティ （B1位／広島）	0●2	2〇1		-	3	-1	4

※決勝ラウンド1位はJFLへ自動昇格。2位は今季JFL15位と入替戦。

1次ラウンド結果

Aグループ	栃木	市原	徳島	都農	勝点	得失	順位
栃木シティ （百年構想／栃木）	-	1〇0	4〇1	3〇1	9	6	1
VONDS市原 （関東／千葉）	0●1	-	2〇0	1〇0	6	2	2
FC徳島 （四国／徳島）	1●4	0●2	-	2〇1	3	-4	3
ヴェロスクロノス都農 （九州／宮崎）	1●3	0●1	1●2	-	0	-4	4

Bグループ	福山	wyve	弘前	刈谷	勝点	得失	順位
福山シティ （中国／広島）	-	5〇2	1△1	3〇2	7	4	1
wyvern （東海／愛知）	2●5	-	1〇0	1〇0	6	-1	2
ブランデュー弘前 （東北／青森）	1△1	0●1	-	2△2	2	-1	3
FC刈谷 （全社1／愛知）	2●3	0●1	2△2	-	1	-2	4

Cグループ	つくば	福井	北海道	和歌山	勝点	得失	順位
ジョイフル本田つくば （全社2／茨城）	-	1△1	3〇2	0△0	5	1	1
福井ユナイテッド （北信越／福井）	1△1	-	2〇1	0△0	5	1	2
BTOP北海道 （北海道）	2●3	1●2	-	4〇1	3	1	3
アルテリーヴォ和歌山 （関西／和歌山）	0△0	0△0	1●4	-	2	-3	4

大会日程・試合会場等

・全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023
日本サッカー協会 公式サイト