東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:終了間際に4点目を決める南葛の金城。

東京都社会人サッカーチャンピオンシップニュース

風間南葛、緊張の初戦を逆転で突破

写真:終了間際に4点目を決める南葛の金城。

MATCH REPORT後藤 勝

<東京カップ2次戦:南葛SC 4-1 東京蹴球団>

 風間新監督率いる南葛SCが今年初の公式戦となる東京カップ2次戦1回戦に臨み、1次戦を勝ち抜いてきた東京蹴球団と対戦。4-1の勝利を収めて準決勝進出を決めた。

 最終的には点差が開いたが、南葛をよく研究してきた東蹴に先制され、苦しめられた試合だった。GK外山から「チャレンジしよう」「いつもどおりに」とコーチングの声が飛ぶのも無理もないほど、なかなかタテパスをつけて中を通していくことが出来なかった。風間監督の見立ては「やっぱり硬すぎた。初めての試合なんでね」だった。

 ただ「自分たちの行く方向がすごくブレていたので、そこのところを少し方向修正した。それによってすごく楽になったというところ」と風間監督が言うように、前半の途中から東蹴のやり方に対応して流れは変わった。

 好転した要因のひとつは37分のMF佐々木投入。「簡単に言ったら相手の背後をとれる、それからやっぱり点に絡める」(風間監督)。前半45分の得点は中を塞いだ東蹴の陣形をかいくぐるように右の大外回しでタテパスを通し、中に入ってきたところでウラに出ていた佐々木がマイナスに戻したところを神田がシュートしたもの。1-1として折り返すと、後半は硬さがほぐれたのか、高いスキルを活かして相手陣に攻め入り3点を加え、勝利をもぎ獲った。

 独立した大会として結果も欲しいところだが、大事なリーグ戦を控えて確認の場でもある。風間監督は「今日が初めての90分。人数が多く、なかなかみんなに90分のゲームをさせられていない」と、カップ戦を使いながら出来るだけ多くの選手に90分間を体験させたいという想いがあったが、その意味では上々のテストとなったようだ。

「質のところはこれから上がっていく。全員がまだまだ同じ目でもないし、そこがもっと揃ってくればもっとおもしろくなる」と、あくまで長期目線の指導。「毎日選手が変わるからよくなる」と、日々の成長を見ながらメンバーを替えている。

【ハイライト】南葛SC 4-1 東京蹴球団

 大卒の若手だけでなく、この日はボランチを務めたMF今野やFW大前など、ベテラン元Jリーガーも磨き直され、技術の精度が向上し、ミスを減らし、前を向いてボールを動かせるようになってきている。足もとにボールを置いたほうが相手にプレッシャーを与えられるという保持思想が、関東リーグ1部を席巻しそうな気配が漂ってきた。

東蹴金星逃す 悔やまれる前半最後の失点

大会日程・トーナメント表
東京都社会人チャンピオンシップ(東京カップ)

PR

PR

PAGE TOP

PR


TOP

PAGE TOP