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写真:今季4戦目で初先発を果たしたFW阿部。

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武蔵野、大胆采配奏功 ベテラン勢輝く

写真:今季4戦目で初先発を果たしたFW阿部。

JFL横河武蔵野 2-0 クリアソン新宿

 前節首位に立つ高知ユナイテッドを相手に90分で放ったシュートは記録上1本。0-3で完敗を喫し、何かを変える必要があったのか、石村監督は「初スタメンが4人」とスタートの顔ぶれをガラッと変え、配置もいじってきた。ケガ明けの鈴木裕也を左ハーフで今季初出場させ、主将のMF小林は初スタメンの山﨑と共にこの日はサイドバックに配置。さらにいつもは後半の勝負の時間帯から送り出す36歳FW阿部と31歳の10番MF後藤をスタメンで使ってきた。

 クリアソン対策なのか。「そうではない。自分たちに矢印を向けて誰がいいか選んだだけ。自分の中に選手のイメージが何となく刷り込まれていて、それをもう一度フラットな目で見た時に阿部と後藤も別にスタートからいけるだろうと」

 結果は吉と出た。16分、小林のクロスをエリア内で阿部がバックヘッドで後方にそらし、そのこぼれ球を石原が蹴り込んで先制。34分には後藤の左足で放り込んだCKのアシストを鈴木裕が頭で捉えて追加点。右サイドバックの山崎はスピード、運動量を発揮し、この日のチームが選ぶMOMに選出。抜擢した面々がしっかりと期待に応えた。

 中でもベテラン2人はいぶし銀の活躍。FW阿部は得点こそ挙げられなかったが、84分まで前線でドシッと構え、安定したポストプレー、スルーパス、力みのないシュートとなんでもござれを披露。10番後藤はピッチ中央でボール、味方、相手を自在に動かし、敵将が「自由を与えすぎた」と悔やむほど、90分間優雅にプレーした。

【写真】左足で逆サイドに大きく展開する後藤。

 結局、この日の武蔵野はシュート13本を乱れ打って2-0で勝利。通算成績を2勝1分け1敗とした。監督は「3点目を奪えなかったことはすごく課題」と不満を口にしたが、「タラレバではないが、優勝を狙っていくなら沈めていかないと」とも言った。まだ4試合が終わったばかりとはいえ、言葉に「優勝」の2文字を絡めるあたり、実際には悪くない手応えをつかんでいるのだろう。

鈴木裕、今季初出場でいきなりゴール

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