武蔵野勝利 エリース惜敗 天皇杯東京都予選
写真:先制ゴールを決めて喜ぶ武蔵野のFW新関。惜しくも敗れたエリース。
天皇杯東京都代表を決める「東京都サッカートーナメント」は21日、北区・味の素フィールド西が丘で準決勝2試合を開催。第1試合は社会人代表の横河武蔵野FC(JFL)が学生代表の早稲田大学(関東大学2部)を3-1で破り、決勝進出。第2試合は学生代表の日本大学(関東大学1部)が社会人代表のエリース東京(関東1部)を3-2で下して決勝進出を果たした。
決勝は5月11日に同会場で14時キックオフ。勝利チームが東京都代表として天皇杯に出場する。横河武蔵野は2020年以来の出場を目指し、日本大学は3回目の出場をかけて挑む。
武蔵野、途中出場FW石原が2得点の活躍
「学生相手でも戦い方はまったく変えてない」という武蔵野・石村監督。リーグ戦同様、チームが掲げるアグレッシブな姿勢をキックオフ直後から見せていきなりCKを獲得。その流れから小林のクロスをFW新関が頭で捉えて開始わずか1分50秒ほどで先制した。だが、攻守にほぼ完璧だった前半から一転、後半は早大にも同様に開始2分で警戒していた高さにやられて追いつかれ、ここから流れが暗転した。
勢いづく学生、照りつける太陽、武蔵野イレブンのパスは急速に乱れ、逆に相手のサイド攻撃に揺さぶられていく。67分にはMF後藤がエリア内で相手を引っ張り倒してPK献上かと思われたが、笛は鳴らなかった。
そんな劣勢の展開を後半から出場の石原が救った。69分、右サイドから小林が入れたクロスを相手DFがはっきりクリアできず、エリア手前でボールがバウンド。拾った石原が迷わず右足を振り抜くと、鮮やかにゴール左に突き刺さった。「相手の寄せもあったが振り抜こうと。うまくDFがブラインドになってGKも反応できなかったのかなと思う」と石原は振り返った。
渾身の一発で息を吹き返した武蔵野は81分にも追加点。石原の自慢のスピードが今度は守備で活きた。敵の最終ラインの背後に落ちたボール、飛び出す相手GKに猛烈にプレッシャーをかけて奪い去り、無人のゴールに流し込んだ。「最後まで諦めないのが大事。それがゴールにつながった」(石原)
これでチームは2020年以来となる決勝進出。石村監督は「今年ははっきり天皇杯の本戦に行くことを目標に掲げてる。今日も勝ってムードは悪くない。万全の準備をしてやっていきたい」と、決勝に向けて意気込んでいた。決勝は日本大学と戦う。
東京都サッカートーナメント 準決勝
- 横河武蔵野 3-1 早稲田大学
- エリース東京 2-3 日本大学
ゲームハイライト
・横河武蔵野FC 3-1 早稲田大学
・エリース東京 2-3 日本大学
大会日程・トーナメント表
◇日程・チケット情報など
・第29回東京都サッカートーナメント 開催情報
東京都サッカー協会