JFL2年目のクリアソン開幕に向け準備着々
写真:開幕戦に向けて練習をこなすクリアソン。
JFL参戦2年目を迎えるクリアソン新宿は、12日にラインメール青森とホームで開幕戦を戦う。開幕まで残り3日に迫った9日は都内でサーキットトレーニングや9対9の実践形式の練習などを中心に約1時間半ほど汗を流し、成山監督、北嶋HCが見守る中、既存メンバー、新加入選手たちは開幕戦出場に向けて懸命にアピールした。
クリアソンは昨季、初参戦のJFLで開幕から苦戦が続き、最後まで低迷したまま6勝6分け18敗で16チーム中15位に終わった。主将のCB須藤は「全てが初めてのチャレンジで難しかった。ようやく1勝して勢いに乗れると思っても乗れない。自信を持って臨んだがJFLは甘くなかった」と振り返る。ただ、今季は夜間から夕方に練習時間を変更し、平日の練習回数も増やすなどJFLで戦うための準備・改善を着々と進めてきた。その成果はここまでのJリーグクラブや大学生とのトレーニングマッチでも顕著に出ているそうで「明らかに去年の開幕前とは違った自信、手応えがある」とのこと。
開幕戦は青森が相手 真価問われる
クリアソンの開幕戦の相手は昨季4位のラインメール青森。クリアソン同様にJリーグ入りを目指すチームで、昨年の対戦成績は2戦2敗。須藤は「感想としては強いし、実力負けした相手。今年の新加入選手を見てもおそらく優勝争いに絡むだろうし、自分たちの真価が問われる試合になる」と話す。
そんな今季を占う重要な一戦の見どころについて須藤は「つながりを見てほしい」という。クリアソンの持ち味は力強く、勢いよくゴールに向かって前進していくところにあるが、今季は北嶋HCが加わり、その強度に加えて精度にも磨きをかけているとのこと。一人ひとりの立ち位置、誰がどこに立つことによってボールがどう運ばれつながっていくか、守備においても1人の動きに連動しながら2人目、3人目が押し出してアグレッシブに奪う。強度と精度の両立の難しさに挑戦中も「その共通認識は高まってきた」と自信を口にする。
スタートダッシュに失敗した昨季から一転、今季は昨季の上位チームを開幕戦で破って勢いに乗れるかどうか。クリアソンの開幕戦は3月12日に味の素フィールド西が丘で13時キックオフ。今季のJFLは15チームが参戦し、2回戦総当たり(ホーム&アウェイ方式)で戦い、年間上位2チームにJ3への昇格資格が与えられる。
◇開幕戦詳細/チケット情報(クラブ公式サイト)
日本フットボールリーグ