東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:今季初戦に臨んだ早大。結果は引き分けに終わった。

東京都リーグニュース

早大はTUAに追いつかれ2-2ドロー

写真:今季初戦に臨んだ早大。結果は引き分けに終わった。

【東京1部】早大ア式FC 2-2 TUA

主導権を握るも意地のTUAに追いつかれる

 早稲田大学ア式蹴球部全体としても今シーズンの初戦となるこの試合、新任の兵藤監督が実際にベンチで指揮を執る同FCが序盤からボールを支配し、主導権を握った。

 前半20分、一試合を通して右サイドで起点となっていた10番髙橋のクロスを逆サイドの3番橋爪が受け、対角線上のゴール隅を衝くシュートを決めて早稲田が先制した。

 一方のT.U.A.SCもその4分後、右からの28番榮村のパスにゴール前で19番栗原が合わせてすぐに追いついたが、後半11分、兵藤監督が「トップで練習しているがレギュラーではない。着実にこの1カ月でステップアップしている」という髙橋が今度はこぼれ球に詰めて得点。Iリーグや関東大学リーグのメンバー入りをめざす目的を体現する主軸の活躍で、早稲田に勝利が傾いたかに見えた。

 しかし諦めないTUAは後半28分、右コーナーキックに対して3番のセンターバック寺門が身体ごとゴールに転がり込むような豪快なヘディングシュートを決め、同点に追いつく。181cmという身長以上のサイズ感があるこの巨漢の一撃で試合を振り出しに戻したTUAは勝ったかのような喜びよう。

 その高揚のまま懸命に戦うTUAと、ひたすら勝利を追い求める早稲田の意地の張り合いは決着つかず、試合は2-2の引き分けに終わった。

 学生主体の運営は変わらないが兵藤監督が指揮、評価基準をしっかりと示すなど昨年まで以上にア式蹴球部の一部という位置付けを明確にした早稲田が、全体を通しては優勢ではあり、よくボールを保持し、前からのプレスが嵌まり、サイドから崩す意図した再現性のあるフィニッシュを繰り返すなど、学生らしく練習時間の長さが活きてめざすプレースタイルを表現出来ていた。

 だが「90分をデザイン出来る力はまだない」と兵藤監督が言うように課題は残る。

 集合出来るのは試合当日のみであり、戦術の浸透は出来ずとも、気持ちで上回るTUAが互角の勝負に持ち込んだという印象の一戦だった。
(後藤勝)

TUAは今季からOB主体で再スタート

東京都社会人サッカーリーグ1部

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