慶應、連勝ストップも貴重な勝点1 東京2部
写真:ボールを奪い合う慶應の端山と警視庁の中島。
【東京2部3B】警視庁 2-2 慶應BRB
東京2部3ブロックは10日、警視庁-慶應BRBの上位対決が行われ、2-2の引き分けに終わった。慶應は開幕からの連勝が8でストップしたものの無敗を維持し、勝ち点25。9勝1敗で暫定首位に立つ東京ベイに次いで2位につけ、残り5試合を全勝すれば他チームの結果に関係なく優勝が決まる。一方の警視庁は6勝3分け1敗の同21で3位につけている。
慶應前半停滞 後半割り切りドロー狙い
決して警視庁を甘く見ていたわけではないだろうが、それでも慶應のゲームの入りの緩さは見てとれた。プレーの判断の鈍さ、球際の攻防、運動量の少なさ、主審の判定基準への不満・・・戦えていない。次から次へとボールを追いかけ、走力、圧力でダイナミックにゴールを目指す警視庁にどれもこれも及ばなかった。開始わずか6分で自陣のルーズボールを警視庁のMF杉にボレーで蹴り込まれたのも必然的。
失点したところで特に変化が起きるわけでもなく、40分のPK獲得までシュートゼロ。このPKを加瀬澤が決めて何とか1-1の同点に追いついたが、それもつかの間、そのわずか2分後にCKから決められて再び1点のビハインドを背負って前半を折り返した。
それでも大きかったのが、これまで積み上げてきた8連勝という結果。警視庁を相手に負けさえしなければ残り5試合、自力優勝の可能性は継続できる。ハーフタイムに田村監督が「後半どこかで1点を取ればいい。焦るのは残り5分を切ってからで大丈夫」と促し、時間経過と共に迫力が薄れていく警視庁を尻目に後半は慶應のMF端山、FW加瀬澤らの個が光り始めた。65分にその端山の折り返しを加瀬澤が右足で仕留めて2-2の同点に追いつくと、あとは守り重視であわよくば逆転勝ちの戦いにシフト。追加点こそ奪えなかったものの納得の勝ち点1を積み上げ、試合を終えた。
とはいえ現実的には残り5戦を全勝しなければ優勝は厳しく、もう引き分けも許されない状況。慶應は残り5試合、KOREA、フエンテ、三菱UFJ、エリース、COASTと戦う。
東京都社会人サッカーリーグ2部