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写真:ドリブル突破をはかる武蔵野のFW阿部。

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武蔵野、栃木に0-3で敗れる 6戦未勝利 JFL

写真:ドリブル突破をはかる武蔵野のFW阿部。

 日本フットボールリーグ(JFL)の横河武蔵野FCは1日、アウェーで栃木シティと第10節を戦い、0-3で敗れた。開始4分に先制点を許すと前半だけで3失点。後半は反撃に出てチャンスも作ったが最後まで得点を奪えなかった。武蔵野の通算成績は2勝3分け5敗。6試合勝利がなく、10節を終わって勝ち点9で13位につけている。次節は8日にホームの武蔵野陸上競技場でアトレチコ鈴鹿(三重)と対戦する。

リベンジの舞台 早々失点で完敗に

 ちょうど1週間前の天皇杯1回戦で栃木シティと戦った武蔵野は0-1で惜敗。「あの悔しさ、絶対に勝ちたいというメンタルを考えた時、もう一度同じ18人でリベンジしよう」と石村監督は先発、控えのメンバーを前回からまったく変えずに臨んだ。その心意気に選手たちも何とかリベンジしてやろうという想いは強かったはず。

 だが、やる気が裏目にでたのか。開始4分に前からボールを奪いに行ったあとの背後を簡単に突かれ、自陣右サイドから中央に折り返されると、対応にあたったCB谷本が試合前に水をまいたピッチに足を滑らせて転倒。背後に流れたボールを栃木のFW藤原に蹴り込まれて失点という、何ともやるせない幕開け。

 浮き足立った武蔵野は栃木の積極的なプレスと前への圧力、それを後押しするサポーターの声援、会場の雰囲気に完全にのまれた。そして運にも見放されたように、25分過ぎにはCKの守備で接触しただけにも見えたCB大桃がPKの判定を取られて早くも2失点目。「少なくとも0-2のままで」という監督の願いもむなしく、40分にはCKからトドメに近い一発を叩き込まれ、リベンジの機会のはずが前半だけで0-3と一方的にやられた。

 後半は、システムを変えて攻める姿勢は見せたが、最終局面でのラストパスの精度を欠く、ゴール正面のFKも壁にあたる、ゴール前で決まったと思ったヘディングもバーにあたる・・・。うまくいく日はすべてがうまくいくが、こういう日は何をやってもうまくいかないもの。付け加えるなら最後の精度や決定力の問題もあるが、監督の言う通り、サッカーのスコアで0-2ならまだしも、3点目を失った時点で厳しいゲームの行く末は半ば見えていた。

 これでリーグ戦は2試合続けて0-3で敗れて6戦未勝利(2分け4敗)。厳しい状況に石村監督は「この結果をスタッフ、選手で共有して、誰に矢印を向けることなく、ひとつずつ改善点を見つけてやっていくしかない。シュート数、決定機の数では上回っている試合もあるので、そういうところを決めればチームも変わっていく。そこは信じながら、粘り強くやっていきたい」と険しい表情で言葉をつないだ。

 次節は本拠地・武蔵野陸上競技場で鈴鹿と対戦。天皇杯、リーグ戦と出番のなかった控えの面々が、飢えた闘争心を披露できる機会は訪れるか。

【ハイライト】栃木シティ 3-0 横河武蔵野

MF後藤「1点勝負の試合をしなくては」

栃木・今矢監督 会見要旨「いいゲームの入りできた」

「非常にいいゲームの入りができた。やはり先週戦っている相手で難しいところもあったと思う。相手は負けているわけで、われわれを倒しに来るなと思っていた。ただ、そこは選手たちの判断で非常によいプレス回避が出来ていたし、ゴールまで持っていくところも非常にスムーズだった。一方で90分通してあれだけのチャンスを作れた中で3-0というのはまだまだかなというのが正直なところ。ただ、相手にもチャンスがあった中で失点0に抑えた、一生懸命身体を張ってシュートを撃たせなかった、コースを限定したところは評価したい」

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