武蔵野7戦ぶり勝利 鈴鹿を1-0で下す JFL
写真:PKで先制点を奪った武蔵野の小林。
日本フットボールリーグ(JFL)の横河武蔵野FCは8日、ホームの武蔵野陸上競技場でアトレチコ鈴鹿(三重)と戦い、1-0で勝利。前半に小林大地が決めたPKを守りきった。公式入場者数は722人で、ハーフタイムには同クラブのアカデミー出身で元日本代表のFW李忠成さんも応援に駆けつけ会場を盛り上げた。武蔵野は7戦ぶりとなる勝利で通算成績は3勝3分け5敗。勝ち点12で13位につけている。次節は16日にアウェーでソニー仙台(宮城)と戦う。
苦労の90分 逸機多く 途中から10人
2戦続けてアウェーで0-3で敗れ、前節からスタメン5人を入れ替えて臨んだ武蔵野は開始からアグレッシブに攻めた。だが、エリア内の絶好機で小野寺がDFにシュートをぶつけ、ゴール目の前の澤野のヘッドはバーを叩く。
快適に攻めていながら得点機会を逃すうちに、ゲームの流れを手放すのはよくあること。だが、この日はめげずに攻め続けてようやく先制点をつかんだ。21分、小野寺が敵陣で粘ってスルーパスを出すと、エリア内に駆け込んだ澤野が切り返しで残した足を相手に引っ掛けられてPKを獲得。これを主将の小林が落ち着いて決めた。
その後も澤野のミドルがポストを叩くなど、攻めている時間、シュート8本を考えると、PKによる1点だけというのはやや物足りなさも感じる前半だった。
後半は開始からFW石原を投入し、途中、MF鈴木裕を入れ、65分にはFW新関、MF後藤を投入。運動量、ポゼッションのバランスを巧みに操作しながらゲームを進めた。それでもエリア内の決定機を石原がふかすなど一向に次のゴールは決まらず。そうこうするうちに、73分に石原が失ったボールを取り戻そうと躍起になり、主審からレッドカードを提示されて退場。そこからゲームは一変し、守備一辺倒の展開を強いられた。
こんな時こそ前半からの逸機が悔やまれるが、守備陣が踏ん張った。ひやりとするシーンは多かったが、ゴール前に放り込まれたクロス、相手のシュートコースには必ずと言っていいほどDF陣が入って跳ね返し続けた。そして長い追加タイム5分を乗り越え、久しぶりの勝ち点3を獲得。
もっとラクにゲームを進められた気もするが、試合後のイレブンの笑顔がそれを忘れさせた。
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