南葛、楠神決勝点 エリースに勝利 関東1部
写真:決勝点を決めて喜ぶ南葛の楠神。
関東サッカーリーグ1部のエリース東京ー南葛SCによる第8節が葛飾区・奥戸総合スポーツセンター陸上競技場で行われ、南葛が楠神順平の決勝ゴールで2-1で勝利した。南葛は勝ち点を13に伸ばして4位に浮上。敗れたエリースは同8で6位につけている。次節、南葛は7月6日に同会場で東京国際大学FC(埼玉)と、エリースはアウェーで東邦チタニウム(神奈川)と対戦する。
劣勢のなか最後に幸運
南葛は開始10分に新加入のFW小島のポストプレーから佐々木が幸先よく先制点。だが、以降はじりじりとエリースにペースを奪われた。両者ともにポゼッションサッカーを掲げるが、この日のピッチで自らのサッカーを披露したのは明らかにエリースの方。
後半に入ると南葛は防戦一方となり、シュート数はエリースの10本に対して3本のみ。なんとかCB柳らが身体を張り、さらにゴールポストも味方につけて耐えていたが、65分に3バックの両脇のスペースを突かれると、中央への折り返しをエリースの神田に決められた。
その後もエリースの勢いを止められず、2失点目も時間の問題に思えたが、サッカーはわからないもの。87分にエリースが自陣のビルドアップでやらかした。
GK畔柳がフリーで受けたボールを味方につなごうとしたパスが、プレッシャーにきていた南葛佐々木へ渡すプレゼントパスに。すかさず佐々木が仕掛けて折り返した浮き球を、途中出場の楠神がヘッド。ボールはゆっくりとゴールに吸い込まれて決勝点。南葛にとっては幸運な勝ち点3となった。
楠神「勝利に貢献したかった」
最後に試合を決めたのは途中出場の楠神だった。同点で迎えた87分、相手GKのパスミスから好機が訪れ、佐々木の折り返しにゴール前で頭をひねった。楠神は「ゴール前だったし絶対に自分が決めてやろうと。なんとか入ってくれと思ったが、入ってくれて良かった」と、安堵の表情をみせた。
今季は開幕からなかなか出番をもらえずに苦しんだが、前節途中出場を果たすとFW大前のゴールをアシストし、今節は決勝点の活躍。「チームの力になれず悔しい思いをしていたので、試合に出たら絶対に勝利に貢献したいと思っていた。この2試合出て、アシストとゴールができたし、今日は試合にも勝てたので非常に大きい」。チームの勝利に貢献したことを素直に喜んだ。
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