東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:倉田のゴールなどで3-0で快勝したEDO。

東京都リーグニュース

EDO破竹の10連勝 バランス崩さず終盤仕留める

写真:倉田のゴールなどで3-0で快勝したEDO。

MATCH REPORT後藤 勝

<東京1部:三菱養和 0-3 EDO>

 EDO ALL UNITEDが開幕から無敗のまま10連勝を達成した。率いる和田監督も「多分、キャリアのなかで10連勝した選手はひとりもいないんじゃないかなと。めったにないことで、ぼくも初めて。チームとしてこの挑戦がどうなるか、彼らもぼくも楽しみ」と言うほどの、未踏の領域に入ってきた。

 試合はEDOの勢いを出させないように三菱養和が構えて守り、時間をゆっくりと費やしてテンポを上げさせない展開。しかしそこでEDOは無理をせず、最終ラインでビルドアップを始め、バランスをとりながらゲームを進める戦略を採った。

 スコアが動いたのは前半41分。左コーナーキックからMF竹村が頭で沈めた。0-0で後半に勝負をかけてもいい内容だったが、 得点増をめざしてチームとしておこなってきたセットプレー攻撃のデザインを増やす取り組みが実り、自分たちで自分たちを楽にする先制点を手に入れた。

 動きが出てきた後半の終盤は左サイドのMF倉田が躍動。その倉田のクロスをファーサイドで途中出場のFW吉田が折り返すようにネットに突き刺し後半40分に2点目を挙げると、後半47分には倉田がエリア内でファウルを受けて得たPKを自ら決めて3点目。三菱養和の落ち着いた守備もあり拮抗していた試合だったが、焦れずにチャンス創出を続けたEDOが最終的には3点差をつける勝利となった。

「基本的にはブロックをつくってリトリートし、 守備を固めてカウンターという相手がすごく多い。そこの対策は1年間おこなってきた」と、和田監督。相手の構えに綻びがあらわれるまでボールを保持して待ち、勝負どころで個の力も加味して仕掛け、崩していく試合運びには余裕が感じられた。

「自分たちが優位にゲームを進められるようになってくれば、彼らは多分怖いものがなくなる。先に1点を獲るということが、今年の我々にはすごく大事なキーワード。なかなか1点が獲れないと相手のゲームプラン通りになって、自分たちも焦ってという感じになるので、先に1点を獲れているということが勝ち続けられている要因かなと思う」

 和田監督がこう言うように、昨年とは異なり、慌てずに我慢するべきところは我慢して、頑張るべきところで頑張るというメリハリをつけることが出来ている。元Jリーグの選手に経験値があり、リーダーシップをとれて、ゲームコントロールが出来ていることが勝ち点増に結びついているようだ。

「勝っていても選手たちが満足していない。ぼくももちろんそうだし、一番満足していないのは本田(オーナー)なので、勝っても勝っても厳しいことを言われ続けて。だから彼らも常に満足しないでやり続けてくれていると思う。負ければ、それはそれで教訓になるけれども、全勝優勝を掲げているので、そうそう負けることは許されない。そこも選手たちに伝えながらやっていこうと」

 気がつけば折り返し地点もとうに過ぎ、残るはあと7試合。全勝でSHIBUYAとの頂上決戦に臨むプランが、現実味を帯びてきた。
(後藤勝)

三菱養和 首位相手に無失点プラン完遂出来ず

東京都社会人サッカーリーグ1部

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