武蔵野 石村新監督「攻撃的なサッカー継続」JFL12日開幕/(Page2/2)
開幕戦は昇格の浦安が相手「立ち上がりを凌げるかどうか」
── 今季の見通し、目標は。
「目標は特に決めていない。優勝とか高らかに宣言もしていない。去年も今の時期は決めていなかったし、シーズンの中盤、夏場を迎えたくらいに『さあ、ここからどうする?』という話をみんなでして、4位以内は目指したいよねという感じだった。うちはJリーグを目指してやっているわけではないが、その加入条件となる4位以内に入ることはひとつターゲットとしてある。やるからには4位以内、好きなスタイルを貫きながらも負けるわけにいかないし、逆にそのスタイルがピッチで表現出来れば自然とそこは目指していけると思う」
── 間もなく開幕戦。地域リーグから昇格(復帰)した浦安との開幕戦はどんなゲームになりそうか。
「オープニングゲームだし浦安さんはフィジカルも強くて、都並監督もモチベーションを上げるのが上手な人。おそらく立ち上がりからすごく激しく来ると思うし、自分たちとしてはうまくいかないことの方が多いはず。でも選手には伝えているが、それもサッカーだし、そこはストレスを抱えずにしのぎを削って10分、15分は逃げ切れと。その時間をうまく凌げれば、うちの時間が来る。そこが勝負の分かれ目かなと思う」
── 自分たちの時間が来た時に披露したい部分は。
「やはり陣形をコンパクトに、相手の守備が整う前にボールをどんどん動かすサッカーを展開したい。相手もずっとプレスを掛け続けられるわけではないから、どこかでうちがボールを握る時間がくる。そのタイミングを見逃さないこと。どうしてもバチバチにやり合うと、そのままの流れでゲームが大味になってしまいがち。そこで落ち着いて、グッと流れを持ってくることができればいい試合になるんじゃないかと思う。理想、予想としてはそんなところ」
スピードを武器に長くチームを引っ張るFW石原。
── それ以外に注目点は。特に前線の選手が何人か抜けたが、そのあたりは。
「もともと軸だったFW石原と澤野はいるし、石原は30歳になったが、また元気になってきた。それに新たに補強したFW小口大司(MIOびわこ滋賀)。あとはラインメール青森からきたFW行武大希は東京ヴェルディのアカデミー出身で、日体大から入ったFW今村涼一はFC東京のアカデミー出身。そういった東京の色々なアカデミー出身の選手たちが入ってくれて、それぞれタイプも異なるので、自分としては非常に楽しみにしている」
── 最後に改めて、クラブとしてはこの地域でどんな想いでやっていくつもりか。
「今年のテーマはサッカーだけでなく、色々な意味で『原点回帰』。武蔵野というこの地域で改めて頑張ろうという意味もあるし、われわれはプロというより従来のアマチュアというスタンスでもう一度戦う。それはレベルを下げるという意味ではなくて、JFLというリーグの中でもトップレベルの選手、チームというのをアピールできるようにしていくこと。そこには強い思いがあるし、あとはアカデミーとの融合ということもイメージしてやっていきたい」
◇開幕戦詳細/チケット情報(クラブ公式サイト)
日本フットボールリーグ
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