KOREA痛恨の3敗目 ほぼ何もできぬまま90分
写真:攻撃の構築に苦しむKOREAのFW崔鉉奎ら。
東京2部1BFC KOREA 1-2 R.F.C Tokyo
自力優勝の可能性はない2位KOREAだが、この試合に勝てば勝ち点1差で首位に立つsuntory EGSにプレッシャーをかけ、残り3試合での逆転優勝に向けても弾みがつく一戦だったはず。「相手のRFCは取りこぼしがあって順位こそ7位だが、自分の中では相当強い印象。ここに勝たなくては優勝は見えてこない」(尹星二監督)
覚悟を持って臨んだはずが、序盤から相手の縦に蹴って押し込んでくる侵攻を食い止められず、外にクリアで逃げてもそこからロングスローを放り込まれて再びゴール前で劣勢。そのムードのまま19分にFKからのクロスを頭で叩き込まれ、失点を許した。
以降、勢い付く相手に反撃の糸口すらつかめず、ハーフタイムを挟んでも、選手交代を施しても流れが変わる気配はなく、時間の問題に思えた2失点目を80分に許すと、最後の最後にFKから崔希正がヘディングで1点を返したがタイムアップ。
監督は「大事な時に力を出せない。もう少しできると思ったが、経験不足なのか、実力不足なのか・・・」
答えは両方だろう。重要な試合になればなるほどゲームへの入りが大事になるが、その序盤で縮こまった姿勢を相手に突かれて劣勢の状況に陥り、抜け出せず、失点までしてしまう。なんとか1点差を保ちながら反撃の機会を伺うが、イエローカードを5枚、6枚と積み重ねて、65分には許瑛俊が2度目の警告を受けて退場と自滅。しかも、警告のほとんどは致し方なしで止めたファウルというより、自らのミスや突破を安易に許して招いた末のイエローカード。
試合後は選手同士で意見を言い合いミーティングが長引いたが、監督は「敗戦のショックはあるが、バラバラにならずにもう1回みんなでやろうという話になった」。「suntoryが優勝に一番近い位置にいるが、うちも勝ち続ければ他の上位チーム含めて何が起こるかわからない状況。簡単にはあきらめるわけにはいかない」と覚悟を口にした。
東京都社会人サッカーリーグ2部