渡邉ボレーでダメ押し「もっと獲りたい」
写真:準決勝進出に貢献したFW渡邉。
MATCH REPORT後藤 勝
<関東大会準々決勝:山梨学院大ペガサス 0-4 SHIBUYA>
1回戦のザスパ草津チャレンジャーズ戦で途中から出場した時のFW渡邉は、雨が降るなか、ドリブルの技巧を駆使してサイドに流れ、チャンスメークの役回りを演じることが多かった。しかしこの準々決勝の山梨学院大学ペガサス戦では、しっかりと中央でゴールを決めた。
後半35分の右からのクロスはゴール前を横切り、渡邉には合わなかったが、その4分後のチャンスをものにした。やはり右から上がってきたクロスをビューティフルボレーで叩き込むと、詰めかけたSHIBUYAのサポーターだけでなく、会場中から称賛と思しき声や反応が上がった。国見高校やJリーグで活躍したスーパースターの片鱗を見せる美技だった。
「(増嶋)監督にも点を獲ってほしい、なるべくゴール前にいろと言われていた」(渡邉)
MF宮崎やMF河西がクロスを上げ、渡邉にボールを供給していた。それに対してゴール前でいいポジションをとろうと心がけた結果、宮崎が上げたクロスに合わせるゴールシーンが生まれた。
「僕は流れてもいいが、じゃあ誰が中でシュートを撃つの、となる。サイドに流れたりもするけれど、点差もあったし、流れを見て真ん中にポジションをとっていた」
愛される男が引き寄せたラストパス。待望のゴールを周囲も祝福していた。リーグ戦ではなかなか数字を残せなかったが、後半の追加点が生まれないなか、重要な局面でダメ押しのゴール。「結果を出せていない中、こういう大事な試合で獲れたので、もっともっと獲りたい」と、渡邉。ベテランの意地も合わさり、SHIBUYAの勢いが加速している。
【後藤勝】
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