新宿が武蔵野を破り天皇杯へ 東京都予選決勝
写真:新宿が1-0で武蔵野を破り優勝・天皇杯出場を決めた。(写真:小林渓太)
天皇杯東京都代表を決める東京都サッカートーナメントは9日、北区・味の素フィールド西が丘で14年ぶりとなる社会人(代表)同士の決勝を開催。クリアソン新宿が横河武蔵野FCとのJFL勢同士の対戦を1-0で制し、2023年以来となる3年ぶり2度目の優勝を決めた。前半にFKからエリア内左で沼田圭悟の折り返したボールが相手のオウンゴールを誘い、その1点を守りきった。
優勝した新宿は東京都代表として天皇杯本戦に出場する。1回戦は8月19日に行われる。(※対戦相手は未定)
JFL勢対決 新宿が渋く制す「ベクトル最後まで統一」
試合後、新宿・北嶋監督は「武蔵野さんと社会人同士で決勝を戦えて良かった」と感慨深げに語った。近年は大学生の強さが際立ち、社会人による決勝戦は14年ぶり。とはいえ日頃からJFLで手を合わせる両者とあって、ファイナルの舞台でありながら互いに勝ちに徹する渋めの試合になった。
強風も影響した。前半は風上に立った新宿が予想通りの攻勢。ただ、攻勢でありながら点を取れないゲームが続くのが今季の新宿で、北嶋監督は「先に先制点を取られて、最後の残り10分ぐらいになってものすごいパワーを持って追いつく試合が多い」。だったらそのパワーを今日は最初から出そうということで「最初の15分までに点を取る、それが叶わないならシュート3本は打つ。あえて意図的に大きな矢印を立ち上がりにもっていった」と狙いを明かした。
その強い姿勢は21分に実った。GK浅沼から敵陣深くを狙うロングキックのセカンドボールの争奪でFKを獲得。10番島田のエリア内左へ落としたボールを沼田がゴール前に折り返し。両者がゴールに向かって殺到するなかでオウンゴールを引き出した。
後半は一転、風下に立ち、武蔵野のロングスローやカウンターからピンチもあったが、守備陣が踏ん張った。時間が経つにつれてチームの矢印は「ゴール」から「逃げ切り」へ。途中出場のFW岡本やMF瀬川への指示も「相手の厄介なロングボールを蹴らせないこと、その精度を落とすこと」と監督は無失点を最優先に戦わせた。
両者のシュートは互いに90分で4本ずつ。得点シーンもオウンゴールの1点のみ。ゲーム内容としてはやや盛り上がりには欠けた決勝だったかもしれない。それでも新宿が天皇杯をつかんだ意義は大きい。「新宿のみなさんに勝利を届けたかった。天皇杯ではJリーグチームを相手に旋風を巻き起こしたい」(監督)。格上と戦うための挑戦権を得て、新宿というクラブを満天下にしらしめるここからのストーリーを楽しそうに想像していた。
東京都サッカートーナメント 決勝
- ・横河武蔵野FC 0-1 クリアソン新宿
- 得点者
- 21' オウンゴール(新宿)
大会日程・トーナメント表
・東京都サッカートーナメント





