TOKYO2020逆転優勝 10点猛攻
写真:後半早々に追加点を決めて駆け出すTOKYO2020の原山。
東京2部2BTOKYO2020 10-2 23FC江戸川
勝ち点33の2位で最終戦を迎えたTOKYO2020。勝てば逆転優勝で、引き分け以下に終わればすでに暫定首位でリーグ戦を終えているNossA八王子(勝点35)の優勝が決まる。相手は昨年1部から降格した6位の東京23FC江戸川。
「緊張するなと言っても無理だと思う」と進藤監督が言うように、序盤は攻めながらもアタッカー陣がシュートをGKにぶつけるなど緊張感が漂ったままだった。ただ、そんな不安も30分にエースMF大竹の左足がうなりをあげて先制ゴールが決まると、以降はいつものTOKYO2020。リーグでも断トツの攻撃力が爆発した。
監督いわく「得点力を支えているのは守備。いい守備からいい攻撃」というその一連の流れを淡々と繰り返す選手たち。失ったボールを奪回する切り替えの速さと球際の強さ。すかさず攻撃を仕掛けて、いとも簡単にシュートシーンを作り出す。それでいてフィニッシュを正確に仕留める決定力もあるから相手はたまらない。
前半こそ大竹の2得点のみだったが、後半はドリブルから、ワンタッチを使った連係から、セットプレーから。ありとあらゆる攻撃でキャプテン原山のゴール、大竹のハット、小川や川田の2得点など終わってみれば今季最多の10点を奪う大勝で悲願の初優勝、1部昇格を決めた。
「誰が監督をやっても優勝できるくらいのチームに彼らはなってくれた。監督就任1年目で昇格を経験させてくれた選手には感謝しかない」
今季の通算成績は12勝1敗。13試合の総得点は69と攻撃力がまぶしく光った。次は1部のステージでその攻撃力を試すことになる。「新しい選手が入ってきたり、少し体制も変わるとは思うが、やるべきことは一緒。開幕までの期間を逆算していい準備をしていきたい」
現状、選手は全員が純粋な社会人で週1回の練習と公式戦の活動のみ。1部に上がることで環境面での変化はあるのかを監督に問うと「まだ1部のチーム状況を調べていないので、課題が何なのか、練習量なのかわからない。ただ、みんな働いているのでそれをやめてまでサッカーとは、僕は言いたくない。やはりキャリアを積んでいくことが彼らの将来にとってプラスになるし、そのプラスアルファとして全力でやれるような環境を整えていきたい」と話した。
東京都社会人サッカーリーグ2部