東京23、積極姿勢実らずホームで4失点大敗
写真:MF河合のゴールで一時は1点差に詰め寄った東京23。(写真:小林渓太)
東京23FCが非常に悔しい黒星を喫した。7月26日、メインスタンドが観衆で埋まり熱気あふれるホームのスピアーズえどりくフィールドにSHIBUYA CITYを迎えた関東サッカーリーグ1部第12節は、終始積極的な姿勢で相手ゴールに向かいながら1-4の大敗。闘う気持ちとハードワークだけでは埋めきれない試合運びや技術面での不足が結果に響いた。
関東1部東京23FC 1-4 SHIBUYA
MF河合、一時1点差に詰め寄るヘディング弾
試合開始から東京23が押し込んでいた。FW仲野のロングスローとDF森のコーナーキック、フリーキックでボックス内にボールが入る場面も少なくなかったが、その度に弾き返されたり、こぼれ球に詰めきれなかったり。攻勢が続いていた前半の30分間に先制点を挙げられなかった。前半36分に左コーナーキックを与えて以降は連続してセットプレーのピンチに晒され、前半39分に右コーナーキックから失点すると、その5分後の前半44分には、相手陣で攻撃をやり直したところでミスとなったところを奪われてロングカウンターで2失点目。序盤の猛攻を活かせなかった東京23はハーフタイムに修正を図った。
「前期の開幕から統一している、ボールを持っていない時のプレッシングの部分はチームとして変えていない。でも獲ったあとのボールが相手に渡ってしまうことが今までの試合では多く、獲ったボールを味方につなげようという意図で、もう少しボールを大事にしようとハーフタイムに話した。後半、下からつなぐシーンが多かったと思うけれど、ボールを大事にしながら前進、相手よりも運動量を上回るところはブレさせず、前に前にという気持ちで後半に臨んだ」
こう語るのはこの日、唯一の得点を挙げたMF河合。右ロングスローからのヘディングシュートなど前半に2本を撃ち、オフサイドでカウントはされていないものの後半4分にミドルシュートを放つなど、シュート意欲は高く、「ホーム江戸陸でファンサポーターに多く来てもらっているなかで、どうしても勝ちを届けたかった」と、後半の逆襲を振り返った。
その執念が通じたのは後半30分。クロスがこぼれたところの落下点に、後列から河合が飛び込み、頭で叩き込んだ。「自分はそんなに脚が速くなく、身長もない。常に集中力を切らさず、相手よりも1歩早く飛び込んでいくようにして、恐れず頭を出した結果かなと思っている」と、河合。生来ある気持ちの強さが、意地の一発にあらわれていた。
日本文理高校時代は帝京長岡高校の壁に阻まれ、全国高校サッカー選手権大会出場はならず。尚美学園大学からセカンドチームの東京23FC江戸川に加入し、今シーズンの開幕前にトップチームへと昇格してきた苦労人が、東京23に必要なものを体現していた。個人としてのシュート数3本はこの日の東京23でもっとも多い数字だった。
ただ、最終盤の3失点目で敗戦がほぼ確実となったあと、連鎖的に4点目を失い、チームとしては残念な結果に。「ディフェンスラインが出てくるのか、ハーフが下がるのか、そういった声かけのところが、サポーターも言ってくれたが、まだまだ足りない部分があり、少し集中力が切れてしまう部分があって、自分たちの流れを自分たちで崩してしまうプレーが多かった。そこは練習から常に声をかけ続けることをやっていかないといけない」と河合が反省するように、足りないところが出て失点する、もったいない試合だった。
「負けが続いてしまっていて、矢印が外に向いてしまうというか、チームとして前向きな言葉よりもマイナスな発言が目立ってしまい、消極的になってしまうようなプレーが前半から見えてしまっていたと思う。そこはチームとして、ぼくも含めて、もっとポジティブな発信をしていかなければと反省している」
マインドだけではなく、雨でピッチが濡れている状況でボールコントロールやパスの質で相手に差をつけられていた技術面も反省点。河合が「気持ちだったり走るといったところではカバーしきれない部分が、特に夏場は出てきてしまうというのは事実。練習からひとつずつパスにこだわっていかなければいけないと思う」と言うように、より研鑽を積む必要があるだろう。気持ちを勝利に結びつけていくための課題が浮き彫りとなる、苦い敗戦だった。
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