VONDS、序盤に勢いつかみ4発 最高のスタート
写真:開始7分にヘディングで先制点を決めるVONDSのFW鈴木。
1次ラウンド【B】VONDS市原 4-0 FC刈谷
昨年、沖縄の地でJFL・沖縄SVとの入れ替え戦に敗れてあと一歩のところで昇格をつかめなかったVONDS。あれから約1年、再び昇格への戦いに挑んだ主将のCB渡辺は「ここまでの道のりも簡単なものではなかった。やはりあの悔しさは忘れられなかったし、ここからまた一つずつ積み上げていきたい」。
強い覚悟で臨んだ1次ラウンド初戦は、いい意味で想定外に進んだ。いつもは手堅くゲームを進めるVONDSが序盤にいきなり先制点。チャレンジャーとして手数多く、勇敢に向かってくる刈谷に7分、一発カウンターパンチを見舞った。中盤でボールを奪って右から迂回し、SB有永の大きな右フックのようなクロスを中央でFW鈴木がヘッドで仕留めた。
「あれで勇気をもらえた」(渡辺)というチームは23分にも追加点。刈谷の勢いをまとめてひっくり返すように自陣からのロングボール1本で相手最終ラインの背後を一気に取り、10番MF沼の左からの折り返しをFW一木がダイレクトで合わせて軽々追加点。
後半はやや受け身に構えつつも無失点で耐え、機を見て得点を奪うVONDSらしい戦い。64分に逆襲の速攻から垣根のラストパスをMF沼が左足で決めて3点目を奪うと、71分には途中出場のFW加藤がエリア内のこぼれ球を拾って蹴り込むダメ押しの4点目。終わってみればいつもの強いVONDSの姿がそこにあった。
主将の渡辺は「まだひとつ勝っただけ。残り2つしょうもない試合をしたら終わりだし、本当にひとつずつ」と、終始表情は引き締まったままだった。それでも最後は得失点差がものをいうリーグ戦の初戦を4-0、さらに選手交代も迅速に進めてあすへの余力も残した。最高の形でスタートしたことは間違いない。
VONDSはあすの第2戦目に関西リーグを制した飛鳥FCと戦い、あさっての3戦目に東北リーグを制したブランデュー弘前と戦う。
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