東京23、後半3点差追いつく 無敗を維持
写真:カウンターを仕掛ける東京23の村上。
関東1部南葛SC 3-3 東京23FC
長身FW投入でセカンドボールの争いを優位に
DF河田、後方から鼓舞
後半10分まで南葛SCがリードしていた西が丘の関東サッカーリーグ第7節夕方の試合は、後半に東京23FCが3得点を挙げて引き分けに持ち込んだ。前半の序盤は南葛の志向するボールの動かし方に振り回され、何度も好機を許していた東京23だったが、後半10分に3点目を決められて以降は徐々に持ち味を発揮。また長身FWの工藤、石橋を次々に投入し、セカンドボールの競り合いと空中戦で優り、反撃の得点を重ねていった。後半40分の同点ゴールは身長189cmの石橋が頭で決めたものだった。
「南葛だからということは一切なく、今まで通り積み上げてきているものをそのまま出そうと挑んだが、やはり相手が巧く、合わないところ、自分たちの強みを出せないところが出てきた。それを前半の途中くらいから修正をかけて、結果追いつけた内容だと思う」
こう語るのは途中からキャプテンマークを巻いたDF河田だ。前半は2点を奪われ、自由にボールを動かされる時間帯が多かったものの、東京23が相手陣内に進入して危険なシーンをつくることもしばしばあった。それを河田は「スコアに見合わない内容だとは思っていた。2点取られていたが、ぼくらのゲームなのかな、と」と言い、東京23の選手たちが強い気持ちで勝利への道筋を描き続けていたこと、それが引き分けに結びついたことを吐露した。しかし一方で南葛が早めの選手交代でどんどんゲームの画を変えていくこともあり、そうした個の力で上回られていたことも自覚している。
「個を見ればもう圧倒的にあっちのほうが上。そこに関してはぼくらもリスペクトして戦っている。でも、なかにはリスペクトしすぎてしまっている選手もいたのかなと思う。全国を見渡しても地域リーグトップクラスの選手を擁している相手に、もっと強気で、リスペクトしすぎずにやっていかないと、JFLというものが見えてこない。選手一人ひとりがそういう自覚を持って取り組んでいければと思う」
これで首位の東邦チタニウムとともに無敗を堅持することになった東京23だが、勝点の内訳は1勝6分。5勝2分の東チタとは勝点差が8ついている。「現状まだ1勝しかできていない。まだまだ足りないということをチームで認知しながらもっとやっていかないといけない」と、河田は現状を厳しく見つめる一方で「見方を変えれば、負けていないということは悲観的なものではないとも思う。ここをベースにもっと勝てるチームになっていこうと、ポジティブに捉えていい」と前向きだった。
それにしてもこの試合は河田の存在感が目立った。闘将と呼ぶべきなのかもしれない。
「4バックのセンターバックで出るのは初めて。チーム状況を含めて失うものはないと、自信をもって試合に入った。うしろから鼓舞し続けて、ボールを回すというよりメンタリティ的なところで、後ろからリーダー的なポジションをとっていければと思っていた」
河田の勝負を諦めない姿勢、闘う気持ちがチーム全体に響き渡り、それによって同点に追いつき、退場者が出ても相手に追加点を許さない集中力につながり、90分間をやりきったように映る試合でもあった。隣接する区をホームとするクラブ同士のダービー感あふれる激闘は、東京23の猛反撃により非常に引き締まったものとなった。
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