EDO無失点勝利 苦しい台所事情も攻めの采配
写真:後半に追加点を挙げて駆け出すEDOのFWオニエ。
関東1部EDO 2-0 桐蔭横浜大
前節は9人登録できる控え選手枠を7人しか埋められず、しかもそのうちの2人はGK。そのうえ序盤にCB山本が負傷退場し、その後はシステム変更、配置換えと、ベンチ含めて慌ただしい90分間のドローだった。
今節は1席増えて8人が控えのベンチに座ったものの、相変わらずそのうちの2人はGK。いかにけが人が多く、チームの台所事情が厳しいかが伝わってくる。その中でも限られた交代カードを的確に使いつつ、得点も前後半のほどよいタイミングで奪い、リーグ中断前のゲームを2-0というきれいなスコアで終えた。和田監督は「点を取るべき選手が決め、途中出場の選手も結果を出した。何より2-0で勝利したということがチームにとって素晴らしくポジティブな結果」とホッとした様子でうなずいた。
切れる交代カードの枚数、ポジションに制限があるからこそ、和田監督の采配にも迷いはなかった。18分に中央を切り裂くカウンターからFW赤井が先制点を奪ってハーフタイムを迎えると、後半の冒頭は大学生チームに押し込まれ、あわやのシーンが相次いだ。そこで監督は安定感を求めるよりも「得点を奪いにいく選択をした」……というより「それしかなかった」とのこと。
65分に最前線のFW赤井、トップ下のMF高井に代えて、FWエスクデロとMF長木を投入。エスクデロは巨漢の赤井よりも一回り小さくスピードもないが、経験豊富なベテランだけあって要所にちょいと顔を出しては、巧みな技術でボールをさばく。その効果によって生まれるスペースに1人、2人と前向きに走り出すことで戦況も変わり、72分には俊足のFWオニエを投じて一層ゴールへの意欲は増した。
76分、エリア内右に侵入したエスクデロがボールをキープしつつ、後方から駆け込むMF小松にあわせてヒールでしゃれたパス。それを小松が横にはたいたボールをオニエがダイレクトで蹴り込んだ。見事な連動性を披露した追加点で2-0とし、そのまま試合を終わらせた。
無失点の陰には課題も
人数も戦術も限られる中での快勝に喜びもひとしおだが、見逃せない点もある。『無失点勝利』の陰に隠れたが、自陣ゴール付近でのビルドアップのミス、安易にボールを失う、守備への切り替えの遅さからピンチを招いたのは一度や二度ではない。たまたま免れたシーンもあるが、本来なら見逃してくれないのがこの関東1部というカテゴリー。
「おっしゃるとおり。質を高くしなくてはできないことをこちらは要求しているし、その質を上げていかなくてはいけない。この中断期間の1カ月、自分たちに厳しい目を向けてやっていきたい」と監督。
現状、EDOの勝ち点は16で、同29を挙げている首位東邦チタニウムの背中は遠い。それでも歩みを止めるわけにはいかず、目の前の1勝に全力を注ぐべく、ここからの約1カ月の中断期間を過ごす。
関東サッカーリーグ
