城北に活気 FW吉田が2戦連発で2連勝 東京2部1B
写真:吉田の先制ゴールを喜ぶ城北の大津監督や選手ら。
東京2部1B大森FC 0-1 スペリオ城北
近年、停滞気味のスペリオ城北、さらにはホームの北区・赤羽スポーツの森公園競技場が賑わいを取り戻しつつある。今季から元日本代表の大津祐樹氏がクラブ代表兼監督に就き、彼をつてに元J選手らも加わり、クラブはあっという間に様変わりを遂げた。昨季までは人数不足で練習するのも一苦労だったチームが、今では30人以上が集まる大世帯になったらしく、この日のホームゲームにも溢れんばかりの観客が詰めかけた。
当然、既存選手からすると安泰だった自分の居場所を失いかねず、3月30日の開幕戦ではさっそく新加入の河本明人が2得点を挙げて5-1の勝利に貢献。既存選手の一人でもある10番のFW吉田も負けじと2得点を挙げたものの「結果を出して残り続けなくてはいけない」と危機感を口にする。
燃えるものがあったのか、この日の2戦目の大森FC戦でも吉田が得点を挙げた。開始13分、敵陣でFW河本が相手に押し倒されつつも跳ね返したヘッド。「ファウル?」と一瞬主審を見つめる周囲をよそに吉田はボールを引き取るとさっそうとゴールへ。GKをかわして、ゴールに蹴り入れた。「全体が止まっていたので、自分だけは反応してツータッチ目でGKをかわしてうまく流し込めた」(吉田)。
結果的にはこの1点が決勝点となり1-0で勝利。後半は追加点を逃す、相手に決定機を作られるなどのピンチもあったが、既存と新加入選手が融合するには時間も必要。そんな中でこの時期にしっかりと勝ち点3を積み上げて開幕2連勝したのは何よりだろう。
東京都社会人サッカーリーグ2部