日立ビルシステム、4戦目で初勝利 関東2部
写真:29分に同点ゴールを決める日立ビルのMF五十嵐新。
関東2部の日立ビルシステムは3日、茨城県・つくばFC万博グラウンドで栃木シティU-25と第4節を戦い、MF五十嵐新、DF秋本愛斗のゴールで2-1で逆転勝ち。今季初勝利を挙げた。通算成績は1勝1分け2敗。次節は17日に東京国際大学FC(埼玉)と戦う。
関東2部日立ビルシステム 2-1 栃木シティU-25
走って掴んだ勝点3 両WB奮闘
「目標はあくまで2部優勝」水摩監督
ここまで1分2敗と苦しんでいた日立ビルシステムが、4試合目でついに初勝利を挙げた。今節、栃木シティU-25戦は、開始から5分以内に日立ビルのFW梅原が2回の決定機を迎える上々の立ち上がり。しかしここで先制のチャンスを逃すと主導権は栃木シティU-25のものとなり、押し込まれる時間帯が続いた。前半13分、FW波田のヘディングシュートで栃木シティU-25が先制。このまま流れは変わらないかのように思えた。
しかし身体を張った守備で追加点を許さず、高い位置取りを保っていた右ウイングバックDF結城の攻め上がりでリズムを掴むと前半29分、梅原からのパスを受けた五十嵐暉のクロスを左のエリアで五十嵐新が決めて1-1の同点に。ハーフタイムの修正で前3枚の立ち位置を変えて栃木シティU-25のアンカーシステムに対応した日立ビルは後半、今度は左ウイングバック永野の激走でリズムを掴む。ほぼ一方的な展開ながら勝ち越し点が生まれない状況が長く続いたが、後半33分、スコアが動いた。左CKをファーサイドのDF小田が頭に当てたこぼれ球が折り返しの形になり、ニアサイドのDF秋本へ。これを秋本がジャンピングボレーで叩き込むと、歓喜の輪が広がった。
「決められるところを決められないというのはチームの課題。それでもふたつ獲れたということは本当に大きな前進で、大きな一歩だった。サッカーはリズムのゲームなので、決めるところを決めないと相手にリズムが行ってしまう。苦しいゲームになったが、選手たちもこのゲームにかける想いが強く、持ち直したことはすごく大きな成長だった。選手たちはよくやったと思う」。日立ビルの水摩監督はこう語った。
練習に多くの時間を割けるクラブチームや、Honda FCやかつての佐川急便東京SCのようなサッカー専業の企業チームと異なり、純然たる企業チームの日立ビルは週末にしか活動できない。「月曜から金曜は全員がフルタイムで仕事。土曜日だけ集まって練習して、日曜日に公式戦をやっているというのが普段の流れで、個々人で業務の前後に練習をして、最後に顔合わせをしている」と、水摩監督。それでもハードワークを貫き、Jクラブのセカンドチームである栃木シティを下した。意地の勝利というほかはない。
「昨年はこの関東2部で4位という結果で終わったが、クラブチームが多くなってきたなかでも、企業チームとしてやっているぼくらもこのリーグでひとつ、風を起こしたいと考えている。関東2部を優勝して、もう1回1部に返り咲くことを目標に、笑われてしまうかもしれないけれど、そこにチャレンジしていきたい。ひたむきな企業スポーツの精神で、我々は我々らしく、泥臭く、みんなで守って、みんなで攻めることをやり続けたい」(水摩監督)
7月19日には柏レイソルのホームスタジアムでもある日立柏サッカー場でのホームゲームが控えている。その日を良い状態で迎えられるよう、日立ビルの奮闘はこれからも続く。
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