東京U、2年連続保土ケ谷で散る リード保てずPK負け
写真:PK戦で敗れた東京ユナイテッド。(写真:小林渓太)
全社予選決勝【A】東京ユナイテッド 2-2(PK7-8)海自厚木マーカス
若さ露呈、得点後のゲーム運びに課題
2回先行しながら2回ともそのリードを守りきれず、追いつかれてのPK戦で敗退。昨年同様、保土ケ谷公園サッカー場のブロック決定戦で敗れた東京ユナイテッドFCは全国社会人サッカー選手権大会行きの切符を掴むことが出来なかった。
神奈川県社会人サッカーリーグ2部の海自厚木マーカスを相手に、東京Uは前半24分の飲水タイム以降に奪って攻めるいい形が目につくようになり、前半27分にFW木村が囲まれながらも左足を振り切って豪快にネットを揺らし先制。地力の差を見せるかのような展開で、まず東京Uが1点をリードした。
しかしピッチサイドから福田監督が「一息つくな」と指示を送った1分後の前半34分、GK高橋が前に出た隙を衝かれ、MF工藤のロングシュートで失点。高橋のポジショニングだけでなく、寄せに行かなかったフィールドプレーヤーのジャッジにも問題が残るもったいない失点で試合は振り出しに戻ってしまった。
それでも後半、東京Uはもう一度主導権を握る。スルーパスで一気に前線に通そうとする狙いが見てとれる時間帯となっていた後半28分、途中出場のMF鈴木斗がゴールの角に当てたシュートの跳ね返りを回収した野田がしっかりとコースをつくって枠内に決めて勝ち越し。起点は平松のパスからだった。意図のあるサッカーでいいところが出ていたのは事実で、そこに関しては福田監督も「1点目、2点目を取ったことに関してはよくやったと思う」と、認めていた。
だが、またも追いつかれる。2得点目から9分後の後半37分、相手に奪われたボールを一気に東京U陣内に持ち込まれ、マーカスのMF弥村にシュートを許すと、これを弾いて与えた左コーナーキックから失点。セットプレーの守備自体にも不備があったのかもしれないが、セットプレーを与えるまでの過程に問題が残った。
「集中していないわけではないが、2失点目につながったコーナーキックへの持っていかれ方、1失点目の失点の仕方も誰がボールにアタックするんだという課題が残った」(主将MF平松)
こう平松が語るように、ハードワークをして集中をしていても、その場面でのジャッジや反応に良くないところがあり、遡れば得点した直後の大事な時間帯についての警戒心が足りないと感じられる展開で、規定の80分間では2-2のスコアで終了した。「点を獲ったあとのゲームの運び方、つくり方という部分は自分を含めて未熟」(平松)という、ベテラン選手が数人引退したあとの現状が浮き彫りとなる結果だった。
PK戦ではマーカス2人目のDF本間がGK鈴木悠に弾かれポストに当てて失敗したのに対し、それにより優勢だった東京Uは4人目のMF鈴木斗が枠外。7-7で迎えた9人目の先攻でDF齋藤が枠の外に外すと、そのウラで後攻のDF宮本が確実に決めてマーカスが勝利を収めた。
PK戦突入前の試合終了直前に交代で入ったGK鈴木は、最後の1本で一歩も動けなかった。そのようにタイミングを外しコースの読みを外すPKが、マーカスの選手には多かった。
「(マーカスは)ぼくらより勇敢であり、よく戦った。PKもぼくらが先行しているのに、外さずに何本も決めてきている。メンタルが強い。仕事の厳しさもぼくらより上だと思う。そういうなかでサッカー、ピッチで戦っているのだから、一番嫌な相手。これを糧にしないともったいない」
かつて東京Uが関東2部に初めて昇格した時に敗れ、関東は甘くないと思い知らされた相手がマーカス。「昨年よりも今日のほうが納得感がある」と、PK戦を含めて完敗であったことを福田監督は認めた。
これで東京Uは全国地域サッカーチャンピオンズリーグへの出場権を得るには関東サッカーリーグ1部での優勝を果たさなければいけなくなったが、平松は「もう前に行くしかないと思う。ポジティブに捉えればそこにかけるしかない。これは昨年と同じこと。悲観的にならずに成長したい」と言い、前を向いた。リーグ戦の次節は東邦チタニウムが相手。今回の敗戦をバネに、首位打倒を果たすしかない。
大会日程・トーナメント表





