苦しんだBiloba、奥津がPK決めてドローに
写真:奥津(9番)がPKを決めて終盤に追いついたBiloba。
東京都社会人サッカーリーグ1部第10節で未消化だったIntel Biloba Tokyoとアストラ倶楽部の一戦は7月12日に所沢航空記念公園運動場でおこなわれ、1-1の引き分けに終わった。これで都リーグ1部は今シーズン前半戦の日程を終え、8月30日の再開までの中断期間に入る。
東京1部Intel Biloba 1-1 アストラ
前半アストラの守備網崩せず 修正が終盤に活きる
全国クラブチームサッカー選手権大会関東予選を突破し、全国大会への出場を決めていたBilobaが苦しんだ。アストラが用意してきた守備網を突破できず、前半45分間はほぼ沈黙を強いられ無得点。構造上空きやすい左サイド奥のスペースを衝いての攻撃は何回かあったものの、ほとんどの時間帯でゴール方向を向いた進入を果たせず、また自陣からボールを持ち出せなかった。
前半14分に失点、1点ビハインドで折り返した後半、Bilobaは開始からベテランの長身FW奥津を投入。ゲームの画を変えようとした。
「交代選手もたくさん控えていて、18人全員で戦おうと考えていた。前の選手も45分だけで変わっていいと、そのくらい割り切ってやっているので、前半に出ていた選手と違う自分の役割をしっかりやるだけという気持ちでピッチに入った」(奥津)
この姿勢が実ったのは後半終盤の約15分間。アストラの圧力が弱まったこともあり、奥津を狙い蹴っていく攻撃が奏功し、前を向いてゴールへと向かうことができるようになると、チャンスが頻出。その奥津が落としたボールを回収し、運んだMF岡野がPKを獲得すると、これを後半42分に奥津が決めて追いついた。
「得点の予感は漂っていた。相手のディフェンスラインもヘディングで弾くタイプではなく、そこでポイントになってセカンドボールを拾えば絶対チャンスになるなと思っていた。ただシンプルになりすぎないというか、蹴るだけではなく、ちゃんとつなぎながら狙いを持って攻めようというところは、みんなで意識を統一できていたと思う」
奥津は終盤の15分間についてこう振り返った。前半にセットプレーから失点したこと、相手に構えられた時の守備を突破できなかったことは反省点。それでも、遅い時間帯にはなったが試合の流れを引き寄せての引き分けで、一定の手応えを得てサマーブレイクに入れることは収穫だろう。
「出ているメンバーも毎週固定ではなかった。そのなかでちゃんといい積み上げができてたことが、この前半戦はすごくよかったと思う。毎回毎回全員が出席できるわけでもないが、各節ごとに参加できる選手たちが15人とか18人でチームの総合力をちゃんと発揮できた、そこは昨年に比べると安定している」(奥津)
純粋な社会人チームであるため基本的には週末のみの活動だが、そこを魅力に感じて加入する選手たちが相互に補い合いチームとして機能していることが、奥津の言葉からも伝わってくる。「まだまだ結果は出せる、いまのチームならもっと上にいける」(奥津)と、上位進出の自信をにじませるほどだ。この日は公式戦のあとにアストラと練習試合をおこなったが、まさにそこからが中断期間のスタート。緩めることなく気を引き締め、個々に向上を志し、秋に向けた準備を進めていく。
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